金融危機の深刻化を受けて、マクドナルドやケンタッキーなど海外ファストフードチェーンの代表格も価格引き下げによる販売促進を次々と打ち出している。
価格引き下げの先陣を切ったのは12月初めのマクドナルド。「大幅値下げ」のスローガンの下、「10年前より安い価格」との宣伝文句がちらしに打ち出された。マクドナルドが価格を引き下げたのは、牛肉・鶏肉・魚肉をそれぞれ原料とした3種のハンバーガー。コーラとフライドポテトがついたランチセットが16.5元に引き下げられ、値下げ幅はいずれも3割前後に達した。
ピザハットでもランチの特価が打ち出されている。28元から42元までのセット7種類の価格が引き下げられ、下げ幅は最高で4割に達する。
ケンタッキーで行われているのは、2人以上で来店すれば特価のセットを食べられるというサービスだ。5種類のセットが19元から20元の特価で購入でき、値下げ幅は最高で20%に達し、最大で9元を節約できるという。
中国の農産品はここ数カ月、値上がりが止まって反落する傾向にある。豚肉1キロの卸売価格は4月の22.4元から現在の17.8元にまで下落し、下げ幅は20%を超えている。食用油の価格もほぼ半額にまで下落した。飲食業関係者によると、海外ファストフードチェーンの値下げの原因となったのは、原料価格の低下のほか、金融危機を受けた消費者の購買意欲低下が挙げられる。
「人民網日本語版」2008年12月26日