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100億元の「三農」投資、内需けん引の効果を発揮
発信時間: 2009-01-07 | チャイナネット

国家発展改革委員会(発改委)農村経済局の高俊才局長は、昨年第4四半期に中央が追加財政支出した1000億元のうち、約291億元が農業や林業、水利などのインフラ建設に用いられ、これらの資金は地方投資の拡大や内需のけん引、民生の改善に効果を発揮していると説明した。

高俊才司長は今回の資金投入に関してインタビューに応えた際、「三農(農業、農村、農民)」関連のいくつかの脆弱な分野が重視され、農村の飲用水安全プロジェクトに50億元、危険ダムの補強プロジェクトに30億元、199か所の灌漑区の節水改造などのプロジェクトに30億元が投入されたと述べた。

200億元の追加水利投資は、地方で同額の資金投入を推進させ、400万トンのセメント、10万トンの鋼材などの原材料が消費される見込みで、建材、冶金、機械、化学工業、運輸など多くの関連産業の発展が促進され、大量の就業の機会がチャンスを生み出すことになる。

先月末までに終了した農村飲用水安全プロジェクトでは、150万人以上の飲用水の安全問題を解決することができ、全プロジェクトが終われば約1570万人の飲用水の安全問題が解決できる。40数億元を投資(中央と地方の投資金の合計)して行われた水利プロジェクトは、大量の雇用の機会も創出した。

各地では、大規模灌漑区での節水改造プロジェクトなどに資金が拠出された後、施工できるプロジェクトはすでに着工し、まだ始まらないプロジェクトについては、建築材料の購入やビニールハウスの組み立て、コンクリート板の生産など準備作業が着々と進められている。こうしたプロジェクトのスタートなどの影響で、いくつかの地方の鋼材価格も顕著に上昇した。

高俊才司長は、「これらのプロジェクトにより、食糧生産能力が高まり、農民の収入増加にもつながって、当面の労働力や建材、設備市場をけん引する上で大きな効果がある。今回はかつてなく効率がよくスピーディーだ」と話す。

農村のメタンガス建設への今回の拠出金は30億元。これに地方投資と住民の自己資金が加わった。家庭用や養殖地区のメタンガス施設、農村メタンガスサービスネットワークの建設により、農村の205万世帯の炊事にクリーンエネルギーを供給することができる。またメタン発酵液は良質な肥料で、生態農業や循環農業の発展を促して、農家の燃料や化学肥料など8億4000万元の節約につながる。

「チャイナネット」2009年1月7日

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