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08年1-11月、中国の民間航空業界が40億元の赤字
発信時間: 2009-01-07 | チャイナネット

 

 6日に開かれた「中国民用航空工作会議」によると、全国の民用航空業界の経済収益は08年、大幅な下落となった。昨年1月から11月までの全業界の赤字は39億5千万元、航空会社の赤字は70億7千万元に達した。「京華時報」が伝えた。

 民用航空輸送の総輸送量・旅客輸送量・貨物輸送量の成長率は昨年と比べてそれぞれ17.1ポイント・13ポイント・14.8ポイントの低下となった。中国民用航空局の担当者によると、航空会社の経営困難はさらに深刻化しており、一部の会社では債務超過が起こっている。空港の損失も拡大している。業界内の資金に十分な流動性がなく、債務履行が困難となる状況も多発している。

 同担当者によると、国際金融危機の影響を受け、世界経済の成長は今年、明らかな減速となる見込みだ。国際貿易や海外旅行の成長もスローダウンするため、世界の航空需要とりわけ国際航空への需要がマイナス成長となる可能性もある。さらに国内経済も低迷の傾向にあり、企業の経営は困難を増しており、市民の可処分所得の増加も緩まっている。国内の航空需要の成長率もこれによって減速する可能性がある。もしも対応を間違えば、業界全体に輸送能力の過剰や無秩序な競争、経営困難、赤字拡大などの状況が起こり、安全にかかわるリスクも拡大し、業界の安定に影響が出る恐れがある。

 同担当者によると、世界経済成長の明らかな減速はエネルギー資源と資産の国際価格の下落を呼んでいる。航空燃料価格が大きく上昇する可能性は今後しばらくは小さく、このことは民用航空のコストを下げるのに有利な材料となっている。

 「人民網日本語版」2009年1月7日

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