ホーム>>経済>>政策情報
証監会、資本市場の発展に向けた方針を発表
発信時間: 2009-01-15 | チャイナネット


 全国証券先物監督管理工作会議がこのほど、北京で開催された。中国証券監督管理委員会の尚福林・主席はこの中で、資本市場の安定的で健全な発展を全力で推進し、国民経済の発展の大局にさらに奉仕する方針だと語った。

 証券と先物の監督管理活動は、09年からしばらくの間、▽市場の基礎的制度の建設を引き続き強める▽投資者の合法的な権益への保護をさらに強める▽市場メカニズムの作用をさらに発揮させる▽市場構造の整備をさらに進める▽改革と革新をさらに強化する▽市場における「三公原則(公開、公平、公正)」の維持を強化する▽市場の自信を維持し刺激するために各種措置を効果的に実施する----ことを中心として展開される。

 非流通株の譲渡行為を規範化するため、証券監督管理委員会は昨年、関連する指導意見を発表した。これによって、保有株式の縮小に関する情報公開が強化され、大口取引制度も整備された。08年の大口取引の取引額は前年の962%増となった。同時に、上場企業の株式の保有量増加や買い戻しも奨励された。昨年末までに、125社の大株主が39億7千万元の保有量を増加させ、2社が買い戻しを行った。

 尚主席は、市場の土台を引き続き打ち固め、市場の安定的な動きを促していかねばならないと指摘した。市場制度建設から着手し、市場の長期的な資金源を拡大し、各種長期的資金の株式市場への投資を奨励するための政策措置を研究する。また上場企業の現金配当や買い戻しなどに関する政策措置を整備し、市場の投資価値を向上させる。さらに大口取引制度をさらに改善し、市場の需給関係を改善していく計画だ。

 中国の直接投資は08年、安定した発展を見せ、通年の融資額は3396億元に達した。75社が国内で上場を果たした。さらに171社がM&Aや再編によって上場企業に優良資産3272億元を注入した。08年末までに、中国の上場企業は1625社に達し、昨年第3四半期までに上場企業の総資産は46億7千万元に達した。

 上場企業のM&Aと再編も積極的に推進され、産業構造の調整とランクアップも促進される。そのためには、▽ベンチャー企業向け市場を打ち出し、革新的国家の建設戦略に奉仕する▽企業の債券市場を大きく発展させ、投資と融資の構造をさらに改善する▽中小企業への支援を強め、中小企業の資金調達が難しい現状を打破する----などの措置が打ち出される。

 市場革新の着実な推進に向けては、株式発行制度の改革をさらに推進し、株式の価格形成と引き受けのメカニズムを整備していく。適格投資家制度の構築も検討する。非上場企業株式の譲渡システムをさらに整備し、多層的な市場を開拓する。信用取引業務の試行も行う。

 中国の先物市場では昨年、取引回数は13億6千万回、取引金額は71兆9千億元に達し、それぞれ前年比87%と76%の増加となった。商品先物の取引量は世界の3分の1を占める。

 尚主席によると、中国は今後、先物市場を着実に発展させ、国民経済にサービスする能力を強化していく計画だ。先物商品の種類を増やし、株式指数先物を打ち出す前の事前作業をしっかりと行い、鋼材やモミの先物取引をできるだけ早く実現する。市場の基礎建設を強化し、先物市場の運行監督システムをできるだけ早く完成させる。農産品の先物市場の建設も強化し、すでに市場にのぼっている先物商品をさらに完成させる。純資本の監督を強化し、先物企業を分類しての監督も始動させる方針だ。

 「人民網日本語版」2009年1月15日

  関連記事
  同コラムの最新記事

· 証監会、資本市場の発展に向けた方針を発表

· 二酸化硫黄190万トンの新規排出削減が今年度の目標に

· 『自動車鉄鋼業振興計画』が国務院を通過

· 中国、中西部地域への投資制限緩和で外資を奨励

· 中国、品質関連「ブラックリスト」制度を確立