「樹木を原料としたバイオディーゼルオイル」が実用化される日はそう遠くない。湖北省林業局はこのほど、面積約67万ヘクタールに及ぶバイオマスエネルギー林基地を、5年以内に全省で新たに建設する計画を発表した。基地内では、面積約3万3500ヘクタールの区画ごとに1カ所のバイオディーゼルオイル・ガソリン採取生産工場を建設、同時にバイオマス熱エネルギー発電所も併設する。「市場報」が伝えた。
同バイオマスエネルギー計画は、すでに実質的段階に入っている。湖北省林業局はこのほど、武漢凱迪控股投資有限公司(凱迪控股)と戦略協力協議合意書を取り交わした。凱迪控股は30億元を投資、今後5年以内に恩施市や随州市に面積約40万ヘクタールのバイオマスエネルギー林基地を建設する。内訳は、オオアブラギリ林が約27万ヘクタール、トウハゼ林が約13万ヘクタール。湖北省はバイオマスエネルギー原料林造成の大省であるが、その分布形態はかなり分散している。トウハゼの生産量は全国トップ、含油率は40%を上回る。オオアブラギリは全国第3位、含油率は59%。
凱迪控股はすでに、含油植物からのディーゼルオイル抽出に関するコア技術を掌握しており、その技術水準は世界最先端に達し、大規模工業化生産に対応可能な条件を備えている。
「人民網日本語版」2009年1月16日