中国国家統計局はこのほど、最終審査を経た中国の07年のGDPデータを発表した。実質GDP成長率は前年比13%となり、初期統計の成長率から1.1ポイント上がった。07年の名目GDPは25兆7306億元で、初期統計より7776億元増えた。修正データの発表は、国際世論の高い注目を受けた。
▽成熟度示すデータ修正
米国の各メディアは、中国がドイツを抜いて世界3位の経済体となったニュースを大きく報道した。「ワシントンポスト」はこれを、「中国の驚くべき経済発展にとって歴史的な意義を持つ出来事」として伝えた。GDPランキングはある意味、象徴的な意義しか持っていない。だがGDPランクの変化は、長らく閉鎖状態にあった中国が「世界の工場」に成長するプロセスで見せた巨大な成長力を示すものでもある。
米CNNのウェブサイトでは、「主要経済体がいずれも衰退に陥り、中国経済の成長も減速しているとは言え、中国経済の09年の成長率は最低でも5%に達する。中国のGDPは日本の4兆3000億ドルを数年以内に超えることとなる」と報道された。
カーネギー国際平和財団の中国経済専門家であるカイデル氏は記者の質問に対し、「いかに成熟した経済体の統計データであっても修正は必要となる。中国のように急速な構造的変化を経ている経済体はなおさらだ。(今回の修正は)中国経済の統計システムが成熟してきたことを示すものと言える」と述べた。
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