国務院第2回全体会議で発言する温家宝総理

温家宝総理は19日午前、国務院の第2回全体会議を招集した。会議は第11期全国人民代表大会第2回会議での審議に間もなく上程する「政府活動報告」の叩き台を討議。各省（自治区・直轄市）および中央の各部門・機関に同稿を回し、意見を募ることを決定した。

会議で温総理は次のように述べた。

過去1年は極めて尋常ならぬ、極めて非凡な1年だった。われわれは突如襲った2つの甚大な自然災害への反撃という重大な勝利を全面的に奪取し、史上稀に見る世界的な金融危機の深刻な衝撃に積極的に対処し、国際市場における一次産品価格の急激な変動によるマイナスの影響を克服し、国民経済の安定した比較的速い成長と物価の基本的な安定を維持した。われわれはマクロ調整の方向性・重点・力度・ペースを正しく把握し、経済情勢の推移に基づき、マクロ経済政策の重大な調整を適時に行った。特に下半期には、世界的な金融危機によるわが国の経済へのマイナスの影響に対して、われわれは柔軟かつ慎重なマクロ経済政策を果断に打ち出し、マクロ調整の重点を安定した比較的速い経済成長へと転換し、積極財政と適度に緩和された通貨政策の実施を明確にし、内需拡大と安定した比較的速い経済成長の促進に向けた10の政策を迅速に打ち出した。