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中国経済、08年の回顧と09年の展望
発信時間: 2009-01-23 | チャイナネット

 

国家統計局が22日に通知した08年の中国経済データによると、中国は昨年、数々の自然災害や国際金融危機に見舞われながらも、依然として9%の成長を確保した。国家統計局の馬建堂・局長によると、08年の世界経済成長に対する中国の貢献率は20%を超えた。

▽08年の回顧:4つの成果

馬局長によると、中国にとって08年は21世紀に入ってから最も困難な一年となった。だが、中国経済はさまざまな困難に遭遇しながらも、非常にすばらしい成果を上げた。

(1)急速な経済成長

昨年第4四半期のGDP成長率は6.8%に下落したとは言え、昨年通年のGDP成長率は依然として9%の高レベルを維持した。IMFの最新データによると、08年の世界経済の平均成長率は3.7%で、そのうち先進国は1.4%、新興国や発展途上国は6.6%だった。

(2)価格の安定化

物価上昇の効果的なコントロールは、人々の生活レベルの向上を可能にしただけでなく、マクロ調整を実行するための余地を作り出した。国際市場の第一次産品の価格上昇と中国経済の過熱によって、中国の物価は07年下半期以来、急速に上昇してきた。CPIの上昇率は08年2月には8.7%のピークに達した。中国政府はインフレを防止するため、供給増加・需要調整・流通改善・中低所得者補助などの一連の措置を取った。これらの措置が効果を上げ、CPIはまもなく5%以下に落ち着いた。

馬局長によると、中国は改革開放以来、4回の物価上昇を経験した。CPI上昇率を8%以上から5%以下へと抑えるのにかかった時間は、1985年から1986年の物価上昇期には12カ月、1987年から1990年には29カ月、1992年から1997年には52カ月だった。今回は、CPI上昇率が8.7%だった昨年2月からわずか6カ月で、5%以下へのコントロールが成功した。

(3)構造調整の進展

「穀物が豊作ならば、金融危機がいくらひどくても中国人の基本的な生存は保障される」。馬局長によると、第一次産業とりわけ農業は昨年、大きな発展を遂げた。穀物の総生産量と面積あたりの生産量はいずれも過去最高に達し、穀物生産高は5285億キロにおよんだ。また昨年は、中西部地域の投資や工業の成長速度も東部を上回った、経済困難を克服すると同時に、地域構造の改善が進められている。昨年の固定資産投資のうち、東部・中部・西部の都市部での投資はそれぞれ、21.3%・33.5%・26.7%だった。省エネ・排出削減の事業も積極的な進展を見せている。

(4)国民生活の改善

馬局長によると、中国の人々の収入は昨年、引き続き増加した。都市住民の一人当たりの平均可処分所得は前年比14.5%増の年間1万5781元で、価格変動の要素を除いた実質増加率は8.4%だった。農村住民の一人当たりの平均純収入は前年比15%増の年間4761元で、実質成長率は8%だった。社会保障も整備されつつある。基本年金・基本医療・失業・労災・出産の5保険の総収入は08年、前年比27.7%増の1兆3808億元に達した。企業退職者基本年金や最低賃金も引き上げられている。

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