中国の温家宝国務院総理は2月1日、ロンドンでイギリスの『フィナンシャル・タイムズ』紙の特別取材を受けた際、中国の世界金融危機への対応や経済のバランスの取れたかつ比較的速い成長やその他の問題について同紙記者の質問に答えた。
2008年第4四半期の中国GDPの大幅なダウンについて、温家宝総理は「中国の昨年の年間GDP成長率は9%、第4四半期は6.8%に大幅に縮小した。金融危機の影響を受け、外需が減少し、企業が経営難に陥り、一部産業に生産能力過剰の問題が生じ、経済の下ぶれ圧力が増大し、失業者数も増えた。確かに、われわれは極めて大きな困難に直面している。このような情況の下で、中国経済は2009年に約8%の成長を確保するという目標の実現には4つのことが決め手となる。1、これらの政策や措置が必ず正しくかつ役立つものでなければならない。われわれのすべての措置は実体経済を回復させ、最終消費を喚起することにある。今回の金融危機の中国経済への影響も主に実体経済に対するものである。2、政策実施の迅速さが求められている。中央財政の1000億元投下資金は昨年12月に投資プロジェクトの決定から資金拠出に至るまですべて完了した。3、特殊な時期には必ず特殊な手段をとらなければならない。意思決定の速さと実行の的確さは成功と失敗の分かれ目である。4、着実に取り組むことが必要である。われわれは昨年末から今年の年初にかけて農民への家電製品購入特別補助、農機具購入特別補助、自動車購入特別補助を迅速に実施した。また、今年1月1日から増値税に関する改革を実施し、企業の1200億元の負担軽減につながった」と語った。
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