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CPI・PPIが低下し続け 中国のデフレリスク増大
発信時間: 2009-02-11 | チャイナネット

 

国家統計局が10日発表した今年1月のマクロ経済データによると、同月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.0%上昇し、工業製品出荷価格(PPI、生産者物価指数)は同3.3%低下した。上昇幅はいずれも前月を下回った。「国際金融報」が伝えた。

▽CPI・PPI上昇幅がともに低下

1月のCPIは同1.0%上昇し、上昇幅は前月を0.2ポイント下回り、23カ月ぶりの低い数字となった。上昇幅は昨年5月から9カ月連続で低下している。

多くの機関はCPIの大幅な低下を予測していたが、実際には1%の上昇にとどまった。これについてJPモルガン・チェースのグレーターチャイナエリアのキョウ方雄チーフアナリストは次のように説明する。CPIを前年同期と比べて計算すれば、今年1月には春節(旧正月、今年は1月26日)があったためその影響は免れない。春節期間には消費が活発になり、価格が大幅に下がることはなく、CPI上昇幅を一時的にプラスの範囲にとどめる効果がある。だが2月のCPI上昇幅はマイナスとなり、デフレに突入する可能性がある。

注目すべき点は、1月のPPIが前年同月比3.3%低下し、上昇幅が前月を2.2ポイント下回ったことだ。同局によると、国際市場において原油、鉱石、穀物などの基本的な製品の価格が大幅に低下し、こうした製品を大規模に輸入する中国でも輸入価格が目立って低下し、これにより昨年は高水準を維持した生産資材価格が大きく低下し、低下傾向が産業チェーンを通じて次第に川中や川下の産業に波及し、主要品目の製品価格の全面的な低下につながった。

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