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中国、対外貿易に明るい兆し 
発信時間: 2009-02-12 | チャイナネット

 

税関総署が11日発表した統計データによると、今年1月の輸出入総額は1418億ドルに上り、前年同月比29%減少した。うち輸出は904億5千万ドル(同17.5%減)、輸入は513億4千万ドル(同43.1%減)。輸出入額は10年ぶりに3カ月連続で減少した。

現在の対外貿易状況について、税関総署は次のような見方を示す。

国際金融危機の影響が引き続き拡大する中で、世界経済の減速傾向が確実なものとなり、中国の対外貿易は輸出入ともに伸びが大幅に鈍化し、楽観視できない情勢となっている。だがデータを分析すると、積極的なシグナルもいくつかみられる。

▽輸出奨励策の効果が現れる

中国は2008年の8月1日、11月1日、12月1日に輸出増値税(付加価値税)の還付率引き上げ政策を実施し、その効果がすでに現れている。今年1月には政策調整の対象はファッション製品、靴製品、パッケージ製品などの商品にも及び、いずれも輸出が増加した。うちファッション製品輸出は105億1千万ドルで同5.7%増加し、靴類製品は29億1千万ドル(同10.6%増)、パッケージ製品は11億5千万ドル(同8.3%増)だった。

▽一般貿易の輸出価格の上昇幅が基本的に安定

海外からのニーズの減退を受けて加工貿易の注文が大幅に減少している中で、輸出価格の上昇幅が安定していることが、輸出全体を牽引するという重要な役割を果たしている。税関の分析によると、08年6潤オ12月の一般貿易の月間輸出価格の前年同月比上昇幅は基本的に16潤オ19%の範囲で落ち着いた。昨年12月には一般貿易輸出は6%の上昇率を維持した。今年1月には輸出額が減少したが、春節(旧正月、今年は1月26日)という季節的な要因を除けば、1月の輸出額は前年同月比6.8%増加し、前月比では10.1%増加した。

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