調整後の国家鉄路中長期計画に基づいて、遼寧省では今後、大規模な鉄道の建設や改修が進められていく。中でも注目を集めているのが、まもなく起工を迎える京瀋(北京・瀋陽)客運専線だ。この路線が完成すれば、北京・瀋陽・大連の3都市間の「半日交通圏」が実現し、北京から瀋陽を経て大連に到着するまでの所要時間が大きく短縮される。新華社が伝えた。
鉄道部門によると、京瀋客運専線は、瀋陽と北京を結ぶ2本目の高速鉄道であり、鉄道部の中長期鉄路網計画の調整案にも組み込まれている。設計速度は時速360キロに達し、北京・瀋陽間を2時間半で結ぶことになる。
在来線の6回にわたるスピードアップを経て、北京と瀋陽の所要時間は現在、最短4時間が実現されている。瀋陽から大連までは3時間余り。大連から北京を目指す場合は、夜に出発して朝に到着することになる。三都市間の陸路での「半日交通圏」はほぼその輪郭を整えている。2012年には、現在の所要時間がさらに短縮されることになる。
計画によると、哈爾濱(ハルビン)と大連を結ぶ客運専用線は急ピッチで工事が行われており、2012年には開通の予定だ。瀋陽と丹東を結ぶ客運専用線は今年、起工されることになっている。盤錦・海城・営口を結ぶ客運専用線は3月に起工される。ハルビン・大連間の客運専用線と瀋陽・山海関間の客運専用線を連結するこの路線の完成後、大連から北京への所要時間はわずか4時間に短縮される。これらの客運路線が完成すれば、遼寧省の13都市から瀋陽市までの列車所要時間がいずれも2時間以内となる。
「人民網日本語版」2009年2月12日 |