航空市場の変化に直面して、世界の三大航空アライアンスの一つ・ワンワールドは、加盟航空会社10社の航空券価格を10週間にわたり10%引き下げることを発表した。加盟航空会社が集団で値引きキャンペーンを行うのは、三大アライアンスの中ではワンワールドが初めてだ。
ある業界関係者によると、海外航空会社は中国市場で値引き競争をするのは、世界金融危機の継続的なダメージへの積極的な対応だ。世界的に旅行業界が停滞する中、中国の海外観光市場だけが逆風をものともせず、2けた成長を維持しており、中国は海外航空会社の激戦地となっている。英国のブリティッシュ・エアウェイズは2950元のロンドン行き特別航空券を打ち出し、ドイツのルフトハンザ航空も中国-欧州ビジネスクラス往復航空券の最低価格を2980元に設定した。
こうした値下げの動きにより、中国人観光客の海外旅行は現地フリーツアーが大幅に値下がりし、完全なフリーツアーはさらに大幅に値下がりし、完全なフリーツアーの市場はこれまで主導的な地位を占めてきた団体ツアーを追い抜きつつある。さきの業界関係者は「航空券価格の値下がりは中国人旅行者の『世界規模での買いたたき』行為にとって、重要な意味をもつ好材料だ」と指摘する。
「人民網日本語版」2009年2月13日
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