|
安徽省鳳陽県の食糧生産農家の陳興漢さんは豚や鶏、アヒルなどを飼って豊かになった。 |
11月21日、北京市平谷区の大興荘鎮良荘子村では、21人の村民代表が、平谷区黄松峪郷塔窪村にある1万ムーの土地の土地請負経営権を公開オークションにかけて譲渡してもよいという合意書に一人一人署名し、拇印を押した。この土地は荘子村から70キロ以上離れた荒地で、1999年に張玉旺さんら村民が請け負った後、ずっと開発利用されてなかった。いま、張玉旺さんらは『決定』の規定に基づいてこの荒地をオークション会社の「北京芸海」によって公開オークションにかけようとしている。これまでにすでに、数社が繰り返し問い合わせてきて、ここを観光開発する意欲を示している。
経営の大規模化は、近代的な農業の発展の重要な道の一つである。小崗村から数十里(1里は500メートル)離れた鳳陽県後陳村に、食糧生産の大規模農家がある。その主人の76歳になる陳興漢さんは、以前は地主の作男をしたり、両親とともに村の外で物乞いをしたりしていた。だから彼はとくに土地と食糧を重視している。
数年前、彼は2170ムーの土地を請け負って耕作していた。その内訳は、自分の家の請け負いが36ムー、村の人から請け負いを譲渡されたのが800余ムー、さらに遊水地内に開発した沖積地が1000余ムーである。こうした土地をうまく耕作するため、彼はこれまでに600万元以上を投下し、機械や設備を買い入れ、耕地をならし、井戸を掘るなどした。
食糧生産は苦労が多いうえ、危険も伴う。しかし経営を大規模化した後、1ムー当たり50キロ多く収穫できるようになったので、やはり利益が上がった。計算してみると、昨年、彼の2170ムーの土地から、小麦65万キロ、米70万キロ、雑穀140万キロが収穫された。これを売った200万元に、政府の食糧生産補助金を加えると、全部で220万元になった。
これから化学肥料や農薬、ディーゼル油、人件費などのコストを差し引くと、純収入は150万元から160万元になった。このため彼は来年もまた1000ムーを請け負い、国のため、また自分のために、もっと多くの食糧を生産し、もっとお金を稼ぐことを決めた。
人々は『決定』を見て、心が落ち着いた。国が18億ムーの耕地をしっかり守り、そのうえに近代化された農業と科学技術による農業生産を実施することによって、十数億人の食の問題が保障されるからである。
「人民中国インターネット版」より2009年2月17日
|