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聯想集団、欧州などで550人をリストラ
発信時間: 2009-02-18 | チャイナネット

海外からの情報によると、聯想集団(レノボ)は欧州・中東・アフリカで約550人の人員削減を確定した。レノボの関係者によると、欧州での人員削減はグローバルな再編計画の一環だという。「第一財経日報」が伝えた。

レノボは今年1月全世界で社員全体の11%にあたる2500人を削減する再編計画を発表したが、中国での人員削減はないと強調している。レノボが新たに発表した08年12月期第3四半期決算で、欧州・中東・アフリカの売上高はグループ全体の20%の7億3500万ドルだった。またパソコンの販売台数は前年同期比3%減、売上高も同32%の落ち込みを見せたものの、全体的な販売業績は1%アップし、レノボの販売台数と売上高の業績は業界平均水準を上回った。

レノボの黄偉明CFOは、欧州・中東・アフリアでの市場が下向きに転じたのは主に市場の熾烈な価格競争にあると説明。ヨーロッパでドル高が続き、低価格の商品が人気などの要因が重なり、グループの業績に影響が出ているという。

「こういった状況にあってもレノボのこの地域での市場シェアは維持している」と黄氏は紹介。この欧州市場の中でもドイツと英国は販売台数が昨年末にそれぞれ31%と13%と、好調な伸びをみせ、さらにロシアやトルコなどの新興市場でもそれぞれ49%と98%と、高成長を実現した。

レノボグループはこのほど、従来の計画通り北米とアジア太平洋(中国を除く)で人員削減を実施、チリなどでは支社を撤退し、電話やインターネットなどによる販売に切り替えた。

今後業務の重点を高級ブランドから低価格パソコンに転向し、中国・インド・ポーランドなどの新興市場での販売を拡大する計画だ。また企業顧客との長期的な関係を築いていく戦略を放棄し、販売業者や小売業との協力に力を入れていく方針だ。柳伝志会長はこのほど、「レノボは2010年に赤字から黒字転換し、買収が新興市場戦略を展開する重要な一部になる」と発表した。

「人民網日本語版」2009年2月18日

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