金融危機の襲来にもかかわらず、その影響をもろともしない職業がある。そんな職業の代表格を6つまとめてみた。「成都商報」が伝えた。
(1)飲食業従事者
中国には「民以食為天」ということわざがある。「人民は食を中心として生きる」という意味だ。金融危機に襲われても、人々の飲食消費が減少することはない。ある調査によると、元旦・春節・バレンタインデーの各イベントでは消費者の需要が高まり、成都市の飲食サービス業は依然としてにぎやかとなった。業界関係者によると、経済が減速し、投資と輸出という2つの牽引(けんいん)力が弱まった今、消費のもたらす牽引力はますます明らかになっている。手に職を持つコックらは引く手あまたとなり、今後の展望も明るい。
(2)通信設備エンジニア
政府が打ち出した4兆元の内需刺激策のうち、3G市場に配分されたものは少なくない。専門家によると、中国の2010年までの3G投資は2800億元前後に達する見込みだ。通信設備関連の開発や保護、ベースステーションの建設などがさかんとなり、金融危機に負けない人気の産業となることが予想される。モバイルソフトウェアのエンジニアの年収は15万元に達しており、憧れの職業となっている。
(3)婚姻家庭コンサルタント
婚姻家庭コンサルタントはここ数年、中国でも発展しつつある。社会的地位や収入が高く、仕事時間も柔軟な、全く新しい仕事だ。欧米の先進国では、専門の免許証を持った多くの婚姻家庭コンサルタントが活躍している。家庭300戸につき1人の割合でコンサルタントがいるという。
業界関係者によると、金融危機の影響を受け、人々の情緒も揺れ始めている。夫婦間の衝突や家庭内の矛盾などもますます激化し、大都市の一部では離婚率が40%以上に達している。婚姻家庭コンサルタントは、夫婦関係を調節する「良き友」として、金融危機下で人気を集める職業の一つだ。中国には約3億7千万戸の家庭があり、婚姻家庭コンサルタントの不足は40万人以上に達する。十分な見込みのある職種といえそうだ。