国家統計局は26日、「2008年国民経済・社会発展統計公報」を発表した。同局の謝鴻光副局長によると、マクロ経済情勢の変化に応じて、国は一連の政策・措置をタイミングよく打ち出しており、昨年12月頃から政策の効果が出始め、経済運営には積極的な変化を示す6つのシグナルが現れた。すなわち(1)マクロ調整が大きな成果を上げた(2)農業生産は豊作で、穀物生産量が過去最高を更新した(3)市場が繁栄して活況を呈し、価格上昇幅が狭まった(4)構造調整が段階的に進み、省エネが目立った成果を上げた(5)都市部住民の所得が増加し、国民生活が引き続き改善された(6)科学技術が発展して目立った成果を上げ、公共事業が新たな進展を遂げたーーの6シグナルだ。「国際金融報」が伝えた。
謝副局長はまた次のように指摘する。マクロ経済環境における一連のマイナス要因には注意が必要だ。国際金融危機の影響を受けて、海外からの需要が減少し、工業生産が鈍化し、経済成長ペースが持続的に落ち込むといった局面が引き続き存在している。また企業利益の増加幅が大きく縮小し、財政面で税収増加の圧力が高まった。生産・経営が困難になった企業も現れ、失業者は増加し、出稼ぎ農民労働者(農民工)や大学生の就職問題をめぐる圧力が一層強まった。
今年の総合的なマクロ情勢について、経済学者の王小魯氏は次のように指摘する。第1ー第2四半期(1ー6月)には各種データは低い水準にとどまるが、さまざまな経済刺激プランの実施やその効果が出始めることに伴い、下半期にはマクロ経済がある程度好転することが予想される。
「人民網日本語版」2009年2月27日 |