中国商務部の陳徳銘・部長の率いる中国貿易投資促進チームは26日、スイスのチューリッヒに到着した。陳部長は、スイス連邦副大統領兼経済大臣のロイトハルト氏とともに、「中国スイス経済貿易協力発展フォーラム」に参加し、経済貿易協力プロジェクトの調印セレモニーに立ち会った。「国際金融報」が伝えた。

陳部長は、「保護貿易主義に反対し、国際金融危機に欧州と共同で対応していく」という中国の立場を再び強調した。

ロイトハルト副大統領は、「一部の国は現在、保護主義で経済危機に対抗しようとしている。スイスと中国の企業間でこのような交流・協力が実現したことで、保護貿易主義にともに反対するという我々の重要なシグナルが世界に向けて発信された。自由貿易地域（FTZ）の実現可能性についての共同調査はまもなく始まることになっており、スイスはこれを非常に重視している。省エネや環境保護、相互投資などでの協力を中国と積極的に展開することを希望している。経済貿易代表団の中国への派遣も予定している」と述べた。

買い付けチームのスイス訪問中、中国企業は、ABB社やホルシム社などスイス企業と、買い付けや協力に向けた趣意書を調印した。3億ドルを超える資金が、中国の必要としているソフトウェア・電気設備・金属原料などの輸入に使われることになる。

中国貿易投資促進チームはその前日にはドイツを訪問。中国企業とドイツ企業は36項目の買い付け契約を結び、その総額は100億ドルを超えた。

「人民網日本語版」2009年2月27日