『中国経済時報』記者
『中国経済時報』記者:国は経済が安定し比較的速く成長することを維持するために、消費や需要の拡大を非常に重視している。消費の拡大は現在の状況ではどのぐらいの潜在力があるのか。またどのような方面から消費を拡大するのか。
陳徳銘部長:内需を拡大する消費は、金融危機が発生以降、そして今年の1月と2月においても増加している。ただ、増加率はやや低下している。これは、中国の経済ファンダメンタルズと経済発展すう勢が引き続き望ましいものであることに変わりはないことを意味しており、そして中国政府の流通の活性化や消費拡大の政策と措置は役割を果たしていることをも物語っている。
中国には巨大な消費の潜在力がある。全体的に見て中国はまだ社会主義の初級段階だ。GDPは1人当たり約3000ドルで、世界では110位前後と、まだ長い時間をかけないと本当には豊かになれない。しかし中国の人口は13億人だ。たとえ1人当たりのGDPが低くても、13億をかければ巨大な額になる。特に農村には約8億人が暮らし、現在はメカニズムの調整や方法の転換過程にいることから、巨大な市場である可能性は非常に高い。
消費の増加は3つの面によっている。一つ目は、社会保障システムが健全かどうかだ。二つ目は、収入が引き続き増加するかどうで、三つ目は、伝統や文化、民族の習慣の影響だ。
国は消費を促進する時に以上の3つの要素を踏まえ、戦略的な手配を行った。まずこの数年のうちに、都市と農村の社会保障システムをさらに改善する。そして投資の増加や工業技術の改善など、多くの経済を刺激する方法で、就業の機会と収入を増やす。既定の社会保障システムと収入を前提に、農村市場の開拓と都市のサービス業を向上すれば、中国国内の消費は、今後のある時期に比較的速い増加を示すだろう。
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