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一汽集団総経理:中国自動車市場は回復基調に
発信時間: 2009-03-16 | チャイナネット

全国人民代表大会(全人代)吉林省代表の徐建一氏は、10日午前に行われた同省代表団のグループ別討論会で、大勢の報道陣に囲まれ質問攻めにあった。徐氏がこのように取材対象となった理由は、中国第一汽車集団公司(一汽集団)総経理という、そのもう1つの顔にある。この中国で最も影響力がある国有自動車メーカーの経営者が、金融危機下にある中国自動車市場の現状と将来をどのように語るかに、報道陣の高い注目が集まっていた。

「金融危機は自動車産業にひときわ大きい衝撃を与えたが、このような衝撃はいつまで続くのか」「中国の自動車市場はいつ低迷から脱することができるのか」。こうした質問から、徐氏と報道陣との遣り取りは始まった。徐氏は「手元にある資料によると、中国の自動車市場全体の販売状況は、1月にまた前年同月比でマイナスとなったが、前月比では減少傾向が止まった」と語った。一汽集団の販売状況については「市場全体の状況と基本的に一致している。今年、当集団の販売台数の伸びは鈍化し、より激しい競争に直面するため、全体的な利益は落ち込むと見られる。現在の比較的困難な状況下で、当集団は自ら一層多くの調整を実施し危機に対応していくことになる」と述べた。だが、徐氏は将来について大きな自信を示しながら、「2009年も自動車市場は成長を維持し続けるだろう。問題となるのは伸び率の大きさだけである」と強調した。また、一汽集団がこの機を捉え業界内で他社と合併し、資産再編を行う計画があるかとの問いに対し、徐氏は「合併などの再編は政府の指導により、市場の規律に基づき実施されるものである」と慎重な姿勢を示した。

中国市場に自信を持ち続けているのは国内企業だけでない。多くの外国企業も中国市場に一層大きな期待を寄せている。一汽集団の提携パートナーであるドイツのフォルクスワーゲン(VW)グループはこのほど、北京にある中国本部で事業計画「ストラテジー2018」を発表し、中国市場開拓に全力を尽くす姿勢を示した。この事業計画によると、2018年までに販売拠点数を2000店に拡大し、新車を40モデル以上導入することで、年間販売台数を200万台に引き上げるという。これにより、合弁会社の一汽VWと上海VWは、今後10年以内に販売台数を現在の約100万台から倍増させる重責を担うことになった。徐氏は一汽VWがどのようにこの販売目標を達成するかについては、明確な回答を示さず、「一汽VWは董事会の決議の基づき厳正に販売計画を実行していく。当集団とドイツのVWグループのいずれかが、一方的に合弁会社の経営行為を決定することはできない」と述べるにとどまった。(チャイナネット・張悦)

「チャイナネット」 2009年3月16日

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