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09年、中国経済の安定成長を支える5つの要素
発信時間: 2009-03-16 | チャイナネット

 

中国社会科学院(社会科学アカデミー)は11日北京で、2008ー2009年の地域に関する青書を発表した。それによると、09年には中国経済という大きな船は「厳冬期の経済」の中を緩やかに進んでいくことが予測される。「市場報」が伝えた。

青書によると、09年の中国経済の安定的な前進を支える要素として、次の5点が挙げられる。

(1)2008年に中国は世界3位の経済体になり、一人当たり平均国内総生産(GDP)は3千ドルを超えた。国際金融危機のダメージに対処するにあたり、中国にはこれだけの基本的な実力が備わっている。

(2)中国金融システムは過去最高の水準にある。09年初頭に中国銀行業監督管理委員会が発表したところによると、中国銀行業の不良債権残高と不良債権率はいずれも低下し、残高の減少額は7千億元を超えた。

(3)08年末に国が打ち出した対外貿易輸出奨励政策の効果が現れ始め、一般貿易の輸出価格増加幅が安定に向かった。国内経済刺激プランの実施により、企業の在庫が膨らんだ原因が徐々に解消され、09年には輸入増加率が回復するとみられる。

(4)政府が迅速に打ち出した4兆元規模の経済刺激プランが世界中に驚きを与え、中国国民の信頼感が大幅に高められた。積極的な財政政策と適度に緩和された通貨政策の効果が、08年末から09年初頭にかけて、通貨供給や貸付金の増加といった形で現れ始めた。

(5)産業振興プランがタイミングよく打ち出された。09年1月14日、国務院常務会議は鉄鋼産業と自動車産業の調整振興プランを審議し、打ち出した。これは十大産業調整振興プランの一環だ。

「人民網日本語版」2009年3月16日

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