携帯通信料値下げと国際金融危機という二重の圧力に直面しながらも、中国移動(チャイナモバイル)は依然として1日に億単位の利益を誇っている。チャイナモバイルが19日に発表した「2008年財報」によると、同社の昨年の純利益は1127億9300万元に達した。1日平均で3億元以上の利益を出している計算となる。「北京商報」が伝えた。
収入の構成を見ると、チャイナモバイルの主要収入源は依然として通話料で、全体の63.3%を占めている。だが、ユーザーの消費習慣の変化に従い、付加価値サービスでの収入も1134億4400万元に達し、全体の27.5%で通話料に次ぐ収入源となっている。そのうち、ショートメッセージや着信メロディー、写真・動画付きメールなどのサービスは、全体規模の拡大に応じた成長となった。一方、パソコンからのメール送信ができる「飛信」や音楽のダウンロード、ニュースの配信などのサービスは拡大を続け、チャイナモバイルの収入増加をけん引する新たな力となった。
TD-SCDMAネットワークの構築と改善が進む中、チャイナモバイルは今後、TDネットワークに基づいたモバイルブロードバンド業務を開発・推進していく計画だ。
優れた業績を上げているチャイナモバイルだが、アナリストの一部には、「電信市場の改革と3G市場の競争が進む中で、高い利潤増加を今後も維持することはチャイナモバイルにとっても容易なことではない」との声もある。
「人民網日本語版」2009年3月20日