日本企業「クリーンベンチャー21」は新疆ウイグル自治区ウルムチ市で18日、同社が開発したエネルギー消費が低く、生産性の高い「集光型球状太陽電池」のPRを行った。新疆の太陽エネルギー資源に注目した同社は、今年中に達坂城に「集光型球状太陽電池」を使った小型発電施設を建設する計画だ。
これまで太陽電池の大規模な普及を妨げていたのはコスト問題だった。しかし同社の太陽電池は、原材料となる球状シリコンの1Wあたりの使用量は従来の太陽電池の5分の1で済み、価格も20%ほど安いという。現在この太陽電池の中国側代理商である、中国電線ケーブル輸出入有限公司はすでに新疆科技合作基地と協力し、新疆をこの太陽電池および、スポットライト設備技術のモデル地域とすることを決定した。この技術の中国でのテスト運用が行われるのは今回が初めて。
「クリーンベンチャー21」の室園社長は、「新疆は太陽エネルギー資源がチベット高原についで豊富だ。新疆の資源的メリットを利用して、『集光型球状太陽電池」』を中国で運用し、5月には達坂城で5千ワットの小型発電装置を2つ建設する。実験に成功すれば、次の計画として、さらに1テラワットの発電装置を建設する予定だ」と述べた。
「人民網日本語版」 2009年3月20日