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中国で、不景気の「勝ち組」となった10業種
発信時間: 2009-03-20 | チャイナネット

 世界経済の低迷で、ほぼ全ての産業分野に影響が出ている。だがどんな時にも、少数の勝者がいるものだ。米時事週刊誌「USニューズ&ワールドレポート」はこのほど、不景気にもかかわらず売り上げが相対的にいい10業種を選び、「経済低迷期の勝ち組」として紹介した。コスト節約のための商品や暗いニュースを忘れさせてくれる娯楽作品、就職を支援する業種などの売り上げが伸びている。「国際金融報」が伝えた。

 (1)野菜の種:野菜の種の販売がさかんとなっている。家で育てた野菜を食べたいという人が増えているためだ。世界最大の種会社「アトレー・バーピー」の今年の売り上げは昨年より25%増えると予想されている。

 (2)映画:手ごろな娯楽商品を求める人が増えたため、ハリウッド映画の収益が急上昇している。昨年第4四半期、DVDレンタルの「ネットフリックス」の利用者は前年同期に比べて26%増加した。米国の映画興行収入も今年、昨年比16.5%増となっている。

 (3)ロマン小説:暗いニュースを忘れたい読者たちは恋愛小説の世界に浸っている。昨年第4四半期、恋愛小説の代表格「ハーレクインシリーズ」の北米での売り上げは前年同期より300万ドルアップした。

 (4)コンドーム:計画出産をすれば、高い育児費用を避けることもできるし、家での「暇つぶし」もできる。コンドーム消費は昨年より6%アップしたという。

 (5)公立大学:学費が比較的安い公立大学に受験生の人気が高まっている。コネチカット州立大学とオレゴン州率大学の出願数はそれぞれ11%と12%アップした。

 (6)チョコレート:ちょっとの投資で気持ちを切り替えたいという人たちにはチョコレートが人気だ。北米最大のチョコレートメーカー「ハーシーズ」の昨年第4四半期の売り上げは1.5倍以上となった。

 (7)マクドナルド:食事を安くすませたい人たちにはファストフードが人気。マクドナルドの売り上げは今年、6.8%の伸びを記録している。

 (8)自家製コーヒー:家でコーヒーを飲みたいという消費者が増えたため、コーヒー豆の販売やコーヒーメーカーの製造などの業績が好調だ。

 (9)求人サイト:リサーチ会社「ニールセン」によると、求人サイトのアクセス数は1月、昨年同月に比べて20%増えた。就職情報へのニーズは大きい。

 (10)履歴書代筆:失業率の高まりで、履歴書代筆業は大きく「市場」を広げた。ある履歴書代筆のプロは、「昨年12月から今年1月までに顧客が3倍に増えた」と語った。調査によると、履歴書代筆者の54%が「景気低迷で顧客が増えた」と認めている。

 「人民網日本語版」2009年3月20日

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