米経済誌「フォーブス」がこのほど、第4回ビジネス環境がいい国を発表し、財政・通貨・政治体制が安定し、クリーンで自由といった理由でデンマークが昨年に続き1位に選ばれた。金融危機の渦中にある米国は自由度や科学技術のレベルが高いという理由で、昨年の4位から2位にランクアップした。アジアの中では、シンガポールが4位と、昨年から4ランクアップし、香港は昨年同様9位だった。香港紙「文匯報」が20日伝えた。
米国は戦後最悪の経済危機の渦中にあるものの、「フォーブス」は、現地企業の自由度が依然高く、ホワイトハウスの打ち出した経済刺激策が経済回復に役立ち、ビジネスに有利になるとして、順位は下がるどころか上がった。カナダは銀行システムが金融混乱にあっても安定をみせたため、昨年の7位から3位にランクアップした。
香港は内陸部の経済の後ろ盾があるものの、各評価基準で特に改善がみられず、昨年同様9位にとどまった。
内陸部は16位のランクアップを果たし、今年は63位となった。「フォーブス」は、内陸部はこの30年間で徐々に市場経済に足を踏み入れ、私有経済が急成長し、すでに世界経済の重要な一環となったと評価。一方の台湾は昨年と同じ26位だった。
「人民網日本語版」2009年3月20日