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金融危機 中国商用不動産市場に4つの特徴
発信時間: 2009-03-23 | チャイナネット

 

中国商用不動産連盟の王永平・秘書長はこのほど開催された「2009中国商用不動産業年会」で、「商用不動産市場に対する金融危機の影響は住宅市場に対する影響とは異なる」とした上で、昨年の中国商用不動産市場の特徴を4つ挙げた。「新華網」が伝えた。

王秘書長によると、中国の商用不動産の賃貸・販売価格は08年、住宅市場のような全体的な下落とはならなかった。各都市や各地域、各商業形態に応じて不動産価格に波は出たものの、全体的には上がったものもあれば下がったものもあるという状態だった。以前からの成熟した商業ゾーンでは、商用不動産の賃貸価格の波はそれほど大きくなかったし、ある程度の上昇となった不動産もあった。高級ホテルの賃貸価格は下がったが、低価格のホテルは大きな成長を記録した。王秘書長によると、金融危機を受けた昨年の中国商用不動産市場には次の4つの特徴が見られた。

(1)多くの大企業が商用不動産市場に戦略的に参入した。「戦略的」というのは、保有型の不動産資産が企業の資産全体に占める割合が際立ったことを指す。

(2)多くの企業の内部で商用不動産専門の部門ができた。外資企業による中国商用不動産市場の開発が進んだ。

(3)不動産の販売会社が保有者となるケースが多発した。不動産価格が急上昇した08年上半期には、今後の賃貸料負担を嫌った販売会社による不動産買い入れが進んだ。開発会社の資金繰りが厳しくなった08年下半期には、不動産価格の低下で販売会社による買い入れがさかんとなった。

(4)商用不動産への投資全体が低下し、プロジェクトの新起工の速度が大きく弱まった。

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