中国人民銀行(中央銀行)が1日明らかにしたところによると、中国と国際金融公社(IFC)は数回に及ぶ折衝を経て、このほど中国がIFC私募債を購入して貿易融資に充てることで合意に達した。これにより中国は、昨年に米国・ワシントンで行われた主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)での約束を履行したことになる。「上海証券報」が伝えた。
ワシントン金融サミット以降、中国は国際金融機関や多国間・二国間開発機関などのさまざまなルートを通じて、貿易融資への参与や支援を進め、可能な範囲でサミットでの約束を積極的に履行してきた。特に現在のような世界的に経済成長が鈍化する情勢の中で、多国間・二国間の貿易融資分野における協力を強化し、貿易投資協力を力強く推進し、経済復興を促進してきた。
金融危機がグローバル貿易に与えた巨大な影響に直面して、世界銀行(WB)傘下のIFCは新たな貿易融資計画を積極的に打ち出し、様々な新しい信用限度額を提供して、貿易融資業務を取り扱う金融機関を資金面でバックアップしてきた。金融危機の影響を受けた貿易融資ルートの回復を助け、危機がもたらした世界経済の衰退に対処するのが狙いだった。中国も今後、IFC私募債を購入して貿易融資に充てる方針だ。
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