中国社会科学院世界経済・政治研究所国際金融研究室の高海紅主任は記者の取材に応じ、次のように述べた。「ロンドンG20サミットで世界的な危機は世界が共同で解決すると表明されたが、これにより国際金融システムに対する自信を取り戻す可能性があり、世界的な多元化協力の時代が到来したことも意味している」。
高海紅主任は、今回のロンドンG20サミットを総合的に評価し、3つの成果を挙げている。1つ目は、自信を持ったことである。少なくとも短期間で達成できたということは、各国の株式市場の上昇がそれをうまく説明している。また、世界的な危機は世界が共同で解決する必要があることを示し、各国は金融システムに対する自信を取り戻すのに有利となる措置を共同で講じる。
2つ目は、今回のサミットがスローガンを掲げるだけでなく、具体的な措置を出し、IMFなどの国際金融機関の役割を実際に強化したこと。
3つ目は、発展途上国がより重視され、世界対話に参加するようになったこと。発展途上国は発言権を高め長い道を歩めるようになり、これについてはすでに積極的なシグナルが現れている。ある意義においては、今回のサミットがシンボル的意義を持ち、世界的な多元化協力の時代が到来したことを意味していると言える。
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