世界銀行が7日に発表した『東アジア経済半期報』で、中国経済は今年に回復し始め、2010年に全面的に回復するとの見通しが出された。
世界銀行は『東アジア経済半期報』を通じ、東アジアと太平洋地域の経済に対して定期的に評価を行っている。最新号の『東アジア経済半期報』では、巨額の景気刺激案の推進のもとで、中国経済は今年半ばに底を打つと見込まれている。
ネルー世界銀行東アジア・太平洋地域チーフエコノミストは、中国経済が間もなく底を打つという予測は主に最近の中国経済の関連指標に基づいたもので、銀行貸付の増加、購買担当者指数の上昇、工業増加額の伸び及び都市部住民の消費と投資意欲の向上などはいずれも中国経済に改善が見られたことを示している可能性があるとしている。
それにしても、ネルー氏は依然としてこの予測について慎重な姿勢を示している。ネルー氏は、より肯定的に中国経済が回復しているとの判断を下すには、今現れているいくつかの積極的な動向が今後数カ月間持続できるか、また一層の改善が見られるかを見ることが必要だという。
『東アジア経済半期報』は、中国経済の回復は東アジアと太平洋地域の暗い展望に少しの望みをもたらすことになると指摘している。中国経済が先行して回復することは、当該地域の安定維持と回復にプラスとなるだろう。
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