中国人民銀行(中央銀行)通貨政策委員会はこのほど2009年第1四半期(1ー3月)定例会議を開催した。会議では、今後の一定期間の通貨政策の方向性や措置を検討するとともに、中国共産党中央委員会および国務院のマクロ調整に関する決定や計画を真剣に実施し、適度に緩和された通貨政策を実施して、政策の連続性と安定性とを保つことが必要であるとの見方が示された。
会議では、今後一定の期間、通貨政策の伝達メカニズムを一層調え、銀行システムに十分な流動性をもたせ、貸付金の総量が経済発展ニーズに対応するよう保証することの必要性が打ち出された。貸付金構造を引き続き改善し、「三農」(農民、農村、農業)や中小企業といった弱い部分への金融支援を強化し、一部の企業の資金難問題を着実に解決し、エネルギー消費量が多く、汚染度が高く、生産能力が過剰な業界や企業への資金貸付を厳格に制限することも必要とされた。また金融の改革・刷新を引き続き推進し、リスク管理を強化し、金融企業のリスク対応力を強化することも必要であるとされた。
会議では、国際金融危機という深刻な打撃に対応するには、経済の安定的で急速な発展を促進し、国がマクロ経済政策の方向性をタイミングよく調整し、内需拡大や経済成長促進に向けた一連の政策・措置を採用すべきであるとの見方が出された。すでに行われている政策や措置は一定の成果を収め、一連の積極的な効果が出ており、現在、銀行システムには十分な流動性があり、貸付金は急ピッチで増加し、金融システムは安定的に運営されているという。
「人民網日本語版」2009年4月13日 |