このほど発表された中国の上場銀行の年報は、中国と世界に春の兆しを伝えるものとなった。中国の各銀行の利潤は08年、中国工商銀行が1112億元(前年比35.2%増)、中国建設銀行が926億4千万元(同比34%増)、中国銀行が643億6千万元(同比14.42%)、交通銀行が283億9300万元(同比40.05%増)だった。
中国銀行業全体で見ると、税金を差し引いた純利潤は08年、前年比30.6%増の5834億元に達した。投下資本利益率は17.1%にのぼり、世界平均を推定で7ポイント余り上回った。利潤総額と利潤成長率、投下資本利益率はいずれも世界トップとなっている。
国内外の経済環境が激しい動きを見せている中で、中国の銀行業が着実な歩みを保つことができたのは、これまで堅持されてきた金融改革の結果だといえる。国有商業銀行は6年前、「技術的に破産の危機にある」「時限爆弾」などと海外メディアに呼ばれていた。株式制への改革や戦略投資家の導入、再編と上場などの重大な措置を経て、これらの銀行はまたたく間に、国際的な知名度を誇る大型商業銀行へと成長した。国有銀行の改革に促され、その他の銀行業金融機関のリスク除去や再編改革なども前進し、中国の銀行業には大きな変化が起こった。主要商業銀行の不良債権率は02年末の23.6%から08年9月の6.01%に低下した。中国銀行業の全体としての実力は過去最高のレベルに達している。銀行業の健全で着実な発展は、国際金融危機への対応に役立つだけではなく、中国経済の安定的で急速な発展に堅固な土台を築いている。
「人民網日本語版」2009年4月13日 |