▽あいつぐ経済刺激プラン
ひとたび危機に直面するや、グローバル経済が優勢にある日本円と連動するという現実が、日本の指導者たちの目を突如覚まさせた。麻生首相が今月10日に新プランを打ち出した際、経済学者は口をそろえて「よいタイミングだ」と評価し、よい結果を得るために、より多くの、より力強い新「新経済刺激プラン」も必要だとの見方を示した。日本銀行(中央銀行)が13日に発表した最新のデータによると、日本経済がデフレに陥るリスクは一層増大しており、日本の商業信頼感指数は過去最低を更新し、失業率も引き続き上昇しているという。マッコーリキャピタル証券会社東京支店チーフエコノミストのリチャード・ジェラム氏は「これが最後の刺激プランになるとは思えない。4月末には2千社以上の日本企業が財務報告を行う見込みで、新『新経済刺激プラン』を打ち出さざるを得なくなるだろう」と話す。
▽世界に進出する漫画アニメ
他国が銀行の救済策や金利の大幅引き下げ、崩壊寸前の産業へのフォローなどに頭を痛めている時、日本は経済復興の望みを漫画というメディアに託した。自称「漫画オタク」の麻生首相ははっきりと希望の光を見いだしている様子で、「日本文化、たとえば漫画、アニメ、ゲーム、ファッションなどは世界中の消費者にとって魅力のあるものだ。残念なことに、ソフトパワー産業は現在は海外経済と接点がなく、新たな商業ルートを開拓するには2020年までかかるだろう。開拓に向けて20兆円から30兆円の資金を投入して、50万人の雇用を創出したい」と話す。漫画・アニメが日本経済を低迷から救うかどうかだけでなく、これほどの規模の投資が行われることにより、日本のソフトパワーの輸出比率が、現在の2%から2020年には18%に引き上げられ、漫画・アニメ映画・ゲーム・音楽の分野で新たに50万人の雇用が生み出される見込みであることに大きな意義がある。
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