「2008年に発生したあらゆることが起因して、2009年はぜいたく品市場にとって困難な一年になる」と英有名百貨店のマーケティング部長が「環球時報」の記者に話した。節約思考の一般消費者や不景気な富裕層を前に、西側のぜいたく品業界も冷え込みをみせているため、新興市場での発展を通じて金融危機の寒波の来襲に抵抗するしかなさそうだ。「環球時報」が伝えた。
米日刊紙「ウォールストリート・ジャーナル」は10日、コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーの報告として、今年世界的にぜいたく品の売上額が10%減の2010億ドルまで落ち込むだろうと報じた。また、今年米国のぜいたく品の売上額は15%、ヨーロッパと日本はそれぞれ10%減少する見込みだという。
中国ブランド戦略学会の楊清山・首席専門家は13日、現在のぜいたく品の主要消費国・地域は米国・日本・中東だが、BRICs(ブラジル、インド、中国、ロシア)の台頭とともに、ぜいたく品市場はこれら新興市場で著しく成長している。現在中国は米国、日本に次ぐ世界第三のぜいたく品消費国となり、ここ数年毎年20-30%と世界一の伸びをみせている。2008年の中国の年間売上高は世界の18%を占めた。「ぜいたく品の消費成長ペース=GDP成長ペース×2」という公式に照らすと、中国のぜいたく品消費は今年も高成長を続けることになる。「ウォールストリート・ジャーナル」は、新興市場でぜいたく品の売上が今年も依然として情勢に逆らって成長を続け、中国では7%、中東では2%の伸びとなると報じた。
その一方で、フランスの一部の免税店の店員は、これまでフランスのぜいたく品を購入していた「太っ腹」の中国人客も今ではケチケチしていて、価格のわりに品質がいい化粧品を好むようになり、ブランドばかりを追求しなくなったと不満をもらす。
|