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珠江デルタ地区改革発展計画綱要(2008~2020年)
発信時間: 2009-04-28 | チャイナネット

五、インフラ施設の近代化の推進

総合的に立案し、合理的に配置し、適度にリードし、安全的で信頼できる原則に応じて、当面の内需拡大の戦略チャンスをしっかりと捉え、交通、エネルギー、水利と情報インフラ施設整備を加速し、区域インフラ施設の一体化発展を進め、保障水準を向上し、インフラ施設の近代化を実現させる。

(一)開放的で近代的な綜合交通輸送システムを整備する。

強力に交通インフラ施設整備を進め、ネットワークが揃い、布石が合理的で、運行が高効率で、香港・マカオと環珠江デルタ地区と緊密に繋がる一体化の綜合交通輸送システムを整備し、珠江デルタ地区をアジア・太平洋地域で最も開放的で、最も便利で、最も高効率で、最も安全的な集客と物流中心にならせる。できるだけ早く珠江デルタ地域の都市間軌道交通ネットワークを整備し、区域内鉄道、高速道路と区域快速幹線ネットワークを完備し、珠江河口の東西両岸の交通連絡を増強する。環珠江デルタ地区の高速道路、中山-深圳の珠江河口に跨る通路、香港・珠海・マカオ大橋、深圳・香港東部通路、広州-深圳-香港高速鉄道、沿海鉄道、貴州-広州鉄道、南寧-広州鉄道及び広州、深圳、佛山、東莞の都市軌道交通などの重大なプロジェクトを重点的に整備する。都市の公共交通インフラ施設と広州、深圳、珠海などの交通中枢整備を強化し、区域公共交通ネットワークを完備する。珠江デルタの高等級内陸河川航路網の近代化水準を向上し、珠江河口港の資源を効果的に統合し、広州、深圳、珠海の近代化機能を完備し、香港の港との分業が明確で、優位性が互いに補完し、共同で発展する珠江デルタの港群体を形成させる。広州白雲国際空港の拡張を加速し、その中心輻射地位を固めてグローバル競争力を向上させる。深圳宝安空港を拡張し、改造し、そのサービス水準を向上し、それを大規模基幹空港に整備する。珠江デルタ地区の民用航空空港と香港・マカオ空港の協力を強化し、優位性が互いに補完し、共同で発展する空港システムを構築する。2012年までに珠江デルタ地区の高速道路延長が3,000キロメートル、軌道交通運営延長が1,100キロメートル、港の貨物取扱能力が9億トン、コンテナ取扱能力が4,700万TEU、民用航空空港の取扱能力が8,000万延べ人を達成させる。2020年までに軌道交通運営延長が2,200キロメートル、港の貨物取扱能力が14億トン、コンテナ取扱能力が7,200万TEU、民用航空空港の取扱能力が1.5億延べ人を達成させる。

(二)清潔で、安全で信頼できるエネルギー保障システムを構築する。

地区内外のエネルギーインフラ施設整備を総合的に立案し、電力整備を中心として開放的で、多元的で、清潔的で、安全的で経済的なエネルギー保障システムを構築し、珠江デルタ地区の経済社会の発展を満たせる。前期作業の展開を加速し、規模的に原子力発電を発展させ、原子力発電産業チェーンを伸ばし、原子力発電の自主化を進め、広東を中国で重要な原子力発電拠点と原子力発電装備拠点にする。火力発電の発展を最適化し、沿海・河沿い地域で一群の環境保護型骨幹発電所を整備し、珠江デルタ区内負荷センターで支持電源を整備し、区域における暖房・電力・冷房の連合供給とグリーン発電模範工事の推進を総合的に立案する。合理的に広東省内の電源と「西部から東部への送電」外区電源を配置し、電力網の安全で安定的な運行を確保する。珠江デルタ地区の電力網と異なる区域に跨る送電通路をいっそう完備し、電力安全システムと緊急対応システムを構築し、電力網の災害対策能力と電力減災緊急対応能力を向上させる。国家重点オイルガスプロジェクトの戦略的計画の前提の下で、オイルガスのインフラ施設とLNG接収ステーションの整備を加速し、オイルガス管網の一体化を総合的に立案し、区域石油流通中枢と取引センターを整備する。着実にエネルギー備蓄工事を進め、石油備蓄拠点と大規模石炭中継拠点を建設する。国内外とのエネルギー提携を強化し、マルチルートでエネルギー資源を開拓する。積極的に新エネルギーとリサイクルエネルギーを開発し、風力発電場とソーラー利用工事を重点的に建設する。2020年までに供給能力が強く、構造が優れ、効率が高い近代的なエネルギー保障システムを構築する。

(三)人間と水の調和がとれた水利工事システムを整備する。

水利インフラ施設整備を加速し、水利防災・減災工事システムを完備し、水資源配置を最適化し、水資源保護と水汚染処理を強化し、洪水防止安全、飲料水安全、食糧安全とエコロジー安全を確保し、近代的な水利支持保障システムを作り上げる。北江楽昌峡、湾頭、大藤峡の水利センターの整備を重点的に進め、景豊聨囲、江新聨囲、中順大囲などの重要な江海堤防基盤補強、規格達成のための工事及び洪水防止、田畑排水工事を実施し、危険性があるダムの危険排除、基盤補強を加速する。珠江河口の整備工事を引き続き実施し、珠江流域の洪水防止工事基準を総合的に立案し、洪水防止・干害防止指揮システムの改善と基準超過洪水防止仮想案の整備をする。省部連携の珠江デルタ中小尺度気象災害モニタリング早期警報センターを整備する。河川管理と水生態保護のインフラ施設整備を引き続き強化し、水文、水資源と水環境のリアルタイムモニタリングシステムの整備を加速する。合理的で高効率な水資源配置と給水安全保障システムを作り上げ、広州西江の水導入、珠海竹銀水源などの水資源配置・備蓄工事の整備を重点的に進め、珠江流域の水資源の統括管理を強化し、西江上流の骨幹ダムと東江三大ダムの共同配置を実施し、珠江デルタと香港・マカオ地区の給水安全を保障する。農業、工業と生活節水作業を強化し、水資源利用効率を向上させる。2020年までに洪水防止能力は広州、深圳市の市街区で200年1回、その他の地方級都市の市街区で100年1回、県で50年1回、重要な堤防で50~100年1回を達成させる。給水水源保証率は大中都市で97%以上、普通都市と町で90%以上を達成、水源、水質はいずれも機能区水質目標を達成させる。

(四)すばやくて高効率な情報ネットワークシステムを構築する。

「デジタル珠江デルタ」整備の全体的要求に応じて、区画、部門、業界限界と体制性障害を突破し、情報インフラ施設整備力を増大し、新世代移動通信ネットワークの配置を加速し、段取りによって区域別で無線ブロードバンド都市群の整備を進め、「随時随所で需要に応じる」の珠江デルタ情報ネットワークを構築する。情報ネットワークの計画、整備と管理を総合的に立案し、真っ先に電気通信ネットワーク、インターネットと放送テレビネットワークの「3つのネットワークの統合」を進め、ネットワーク資源共有と相互接続、相互通信を促す。南方の近代的な物流公共情報プラットフォームを整備し、真っ先に「物流管理ネットワーク」を発展させ、インフラ通信ネットワーク、アプリケーションネットワークと無線周波インダクションネットワークの融合を進める。政府情報資源共有プラットフォームを整備し、情報安全保障システムを構築する。珠江デルタの基礎地理情報資源の開発利用を総合的に立案する。2012年までにインターネット普及率と家庭向けブロードバンド普及率はそれぞれ90%と65%以上、無線ブロードバンドの人口カバーレッジは60%前後を達成させる。2020年までに珠江デルタ地区はグローバル情報化先進水準を達成させる。

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