七、区域の調和がとれた発展の促進

主体機能区の位置付けに応じて、珠江デルタ地区の空間布石を最適化し、広州、深圳を中心とし、珠江河口東岸、西海岸を重点として、珠江デルタ地区の経済一体化を進め、環珠江デルタ地区の発展加速をけん引し、資源要素が最適的に配置し、地区優位性が存分に発揮し、調和が取れた発展の新規構造を形成させる。

（一）中心都市の輻射・けん引の役割を発揮する。

広州市は省都としての優位性を存分に発揮し、ハイエンド要素の集約、科学技術の革新、文化の先駆けと総合的サービス機能を増強し、機能ブロックと産業布石をいっそう最適化し、珠江デルタ地区の1時間都市圏の核心を作り上げる。優先的にハイエンドサービス業を発展させ、先進的な制造業拠点の建設を加速し、強力に自主革新能力を向上し、真っ先に近代的な産業システムシステムを作り上げる。文化のソフトパワーを増強し、都市の綜合的競争力を向上し、国家中心都市、総合的なポータル都市と地区文化教育中心の地位を強化し、輻射・けん引の役割を向上させる。広州と佛山の同城化効果を強化し、珠江デルタ地区で布石が合理的で、機能が揃い、連絡が緊密する都市群を作るように誘導する。広州を広東の快適居住都市の優先地区に整備し、世界向けで全国にサービスする国際大都市を育成する。深圳が引き続き経済特区の窓口、モデル・ケースと模範地区の役割を発揮し、科学技術の研究開発、ハイエンドサービス機能を増強し、全国経済中心都市と国家革新型都市の地位を強化し、中国の特色ある社会主義の模範市とグローバル化都市を育成する。

（二）珠江河口の東岸地区の機能配置を最適化する。

深圳市を核心とし、東莞、恵州市を接続点とする珠江河口の東岸地区は、人口構造を最適化し、土地利用効率を向上し、都市の総合的サービスレベルを向上し、要素の集中と集約化発展を促進し、自主革新能力を増強し、世界向けでは強力にグローバル化を推進し、全国向けではサービスで発展の新しい空間を創造し、コア競争力と輻射・けん引能力を向上させることである。深圳の通信設備、バイオロジカルエンジニアリング、新材料、新エネルギー自動車などの先進制造業とハイテク産業拠点の整備に注力する。東莞の加工制造業のシフト、グレードアップを加速し、松山湖科学技術産業パークを整備する。積極的に恵州の港隣接の基礎産業を育成し、石化産業拠点を整備する。珠江河口の東岸地区はハイエンド電子情報製品製造業の発展を加速し、世界電子情報産業拠点を整備する。強力に金融、ビジネス展示会、物発、科学技術サービス、文化アイデアなどの近代的なサービス業を強力に発展させ、産業構造の最適化を推進し、区域サービスと革新センターを整備する。

（三）珠江河口の西海岸地区の発展水準を向上させる。

珠海市を核心とし、佛山、江門、中山、肇慶市を接続点とする珠江河口の西海岸地区は、産業と人口の集約能力を向上し、要素の集約と生産サービス機能を増強し、都市と町のシステムと産業布石を最適化することである。珠海は存分に経済特区と区域優位性を発揮し、交通のインフラ施設整備を加速し、できるだけ早く珠江河口の西海岸交通中枢を整備し、ハイエンド要素の集約発展機能と革新発展能力を増強し、コア競争力を向上し、発展牽引能力を向上し、近代的な区域中心都市とエコロジー文明の新しい経済特区に育成し、科学が発展した模範市を目指す。珠海高欄港工業パーク、海洋工事装備製造拠点、航空産業パークと国際ビジネスリゾート区の建設を加速することである。佛山の機械設備・新型プラットディスプレイ産業集散区と金融サービス区、中山の港前装備製造・ファイン・ケミカルと健康産業拠点、江門の先進制造業重点発展区、肇慶の優位性のある在来産業のシフト・グレードアップ集散区を重点的に発展させる。珠江河口の西海岸地区は規模的に先進制造業を発展させ、強力に生産性サービス業を発展させ、主導産業を大きくて強くにし、若干のグローバル競争力を持つ産業集約群を整備し、新たな経済成長拠点を形成させる。

（四）珠江デルタ地区の経済一体化を推進する。

珠江デルタ地区の9市は行政体制の障害を打ち破り、政府が推進し、市場が主導し、資源が共有し、調和がとれた発展を進め、互恵する原則に従い、提携メカニズムを革新し、資源配置を最適化する。珠江デルタ地区の一体化発展計画を制定する。一体化発展の促進に寄与する行政管理体制、財政体制が審査賞罰メカニズムを検討する。省政府の統一的な指導と調整の下で、都市の間、部門の間、企業の間と社会が広範に参与する多方面の提携メカニズムを作る。広州と佛山の同城化を模範に交通インフラ施設の一体化をアプローチとして、都市計画を総合的に立案し、インフラ施設が共同建設し、共有し、産業発展が互恵し、公共事務の管理に協力する一体化発展構造を積極的かつ確実に構築し、全体の競争力を向上させる。都市計画の一体化を進め、珠江デルタ都市群の空間構造の布石を最適化する。珠江デルタ地区の都市間高速軌道交通システムの建設を加速し、高速道路電子ネットワーク化料金徴収を進め、普通道路料金徴収所を取り除き、高速道路料金徴収所を減少し、統一した総合交通輸送システムを作り上げる。エネルギーインフラ施設の一体化の推進を総合的に立案し、統一した天然ガス輸送ネットワークと精製油パイプネットワークを整備し、区域内のオイル、ガス、電気の同価格化を実現させる。情報基礎ネットワークを総合的に立案し、情報交換基準と規範を統一し、公共情報データベースを共同で構築し、共有する。行政区に跨る産業発展計画を全体的に案配し、発展棲み分け、相互補完、相互促進の区域産業発展構造を構築し、産業の相乗発展を推進する。共同で区域環境モニタリング早期警戒システムを構築し、区域共同防衛メカニズムを作り、区域内の空気と水汚染の共同防衛を実現させる。社会公共事務管理の協力を強化し、区域における衛生、医療、社会保障、就労などの基本的公共サービスの均等化を進める。2012年までに基本的にインフラ施設の一体化を実現し、初歩的に区域経済の一体化を実現させる。2020年までに区域経済の一体化と基本公共サービスの均等化を実現させる。

（五）環珠江デルタ地区の成長加速をけん引する。

環珠江デルタ地区とは、広東東部、広東西部、広東北部と周辺の省、区が隣り合っている地区を指す。存分に珠江デルタ地区の輻射、サービスとけん引機能を発揮し、要素の流動と産業移転を促進し、傾斜発展、分業合理の多段階産業群と優位性の相互補完、互利互恵の産業協力システムを形成させる。インフラ施設整備を強化し、港の運送システムを完備し、珠江デルタ地区に開通し、周辺地区に繋ぐ高速道路、鉄道通路を整備する。珠江デルタ地区の労働密集型産業の傾斜移転を推進する。広東東部、広東西部地区の石化、鋼鉄、船舶製造、エネルギー生産拠点の建設を加速し、沿海重油化学工業産業帯を整備し、広東北部地区を珠江デルタ地区の先進的制造業のサプライヤ拠点に育成する。珠江デルタ地区の広東東部、広東西部、広東北部地区の直接支援メカニズム、革新サポートメカニズムを健全化し、産業と労働力の「二重移転」を促進し、主導産業が集約的に発展する産業移転模範パークを重点的に支援し、産業集約群を整備し、条件を備えた産業移転パークで閉鎖的に管理する特殊監督管理区域又は保税監督管理場を設立する。広東東部、広東西部、広東北部地区の農村人口の都市への移転を加速し、広東東部、広東西部、広東北部地区で新たな経済成長拠点を育成する。