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豚インフルエンザが猛威 世界GDPは5%減少か |
発信時間: 2009-04-30 | チャイナネット |
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突如発生した豚インフルエンザが世界を席巻しつつある。中国ではまだ感染例は確認されていないが、中国共産党中央委員会と国務院は感染の拡大防止を非常に重視している。28日には国務院の温家宝総理が国務院常務会議を開催し、人の感染予防対策について話し合った。だが中国経済も含むグローバル経済に対する豚インフルの影響はすでに姿を現し始めている。「国際金融報」が伝えた。 ▽世界GDP、5%減少か 世界銀行がまとめた最新の研究結果によると、豚インフルが世界的大流行(パンデミック)を引き起こすと、世界全体の国内総生産(GDP)は5%減少し、回復の兆しがみえはじめたばかりの世界経済にとって大きな痛手となる。 世界銀行と国際通貨基金(IMF)によると、豚インフル流行の深刻さは感染の広がり具合、致死率、期間、感染に対する備えの状況などによって決まる。1918年に大流行した新型インフルエンザ「スペイン風邪」のような状況になれば、世界の経済活動が一時的に大幅に停滞する可能性がある。 世界銀行の推計によると、豚インフルが世界的大流行に至れば、貿易が影響を受け、世界各国で総額3兆ドルのコストがかかり、世界のGDPが約5%減少することになる。また投資家がメキシコでの感染拡大が世界の経済やエネルギー消費に影響を与えることを懸念したことを受けて、27日には国際原油価格が値下がりし、ニューヨーク市場でも原油価格が50ドル台(1バレル)にまで落ち込んだ。 ▽真っ先に影響を受ける観光業 あるアナリストの分析によると、観光業と交通輸送業とが真っ先に豚インフルの影響を受けることになるという。豚インフル発生を受けて、一部の国では感染が確認された国や場所にはなるべく出かけないよう国民に呼びかけているが、国の呼びかけがなくとも多くの観光客がすでに自主的に渡航や旅行をとりやめている。 |
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