米市場調査会社ミルウォード・ブラウンはこのほど、世界で最も価値のあるブランドトップ100を発表した。米経済誌「フォーブス」はこの調査データをもとに、世界トップ10のブランドを列挙、フランスのルイ・ヴィトン(LV)がブランド価値194億ドルでトップとなった。香港紙「文匯報」が伝えた。
今年のブランドランキングトップ3は昨年と変わらなかった。LVのブランド価値は昨年よりも63億4000万ドル落ち込んだものの、依然として首位の座を守った。第2位はエルメスで、ブランド価値は78億6000万ドル、第3位はグッチでブランド価値は74億7000万ドルだった。第4位と第5位のシャネルとロレックスはそれぞれ昨年よりもランクをひとつ上げた。
市場研究者の話では、LVやエルメスの成功の秘訣は、ブランドのポジショニングのほかに、慎重なビジネスを展開していることにあるという。また、高級ブランドが次々と値下げに踏み切る中、高級百貨店にあるLV専門店では依然として割引がみられず、顧客は特売店でしか割引商品を手に入れることができない。管理層が小売から割引規定に至るまで経営上の各段階を厳しく管理していることが伺える。
中産市場にターゲットを絞ったブランドよりも高級ブランドは金融危機の衝撃に強いと言われる。ブランド商品には常に市場があるためだ。顧客の購買欲はいまだにあるが、たくさん買いたいわけではない。5枚300ドルの手袋ではなく、1500ドルの高級手袋が求められている状況なのだ。
「人民網日本語版」2009年5月5日 |