ドイツの有力経済紙「フィナンシャル・タイムズ・ドイチュラント」はこのほど、世界で最も価値ある10ブランドの選出結果を発表した。中国レノボにパソコン事業を買収されたIBMと中国移動(チャイナモバイル)がそれぞれ第4位と第7位にランクインした。国際在線が伝えた。
今回発表されたランキングは、各ブランドの知名度や関連会社の時価・販売額・利潤などに基づいてドイツの権威ある経済学者が作成したもの。4位に入ったIBMについて同紙は、「レノボによるIBMパソコン事業の買収はIBMブランドにそれほど大きな影響を与えていない」とした。IBMは依然として世界最大のIT企業であり、そのブランド価値は666億2千万ドルと評価された。一方、チャイナモバイルは7位にランクイン。そのブランド価値は613億ドルに達し、欧米の競争相手をすでに超えているという。
ランキングトップとなったのは、1000億ドルの評価を受けたグーグル。グーグルは検索サービスだけでなく、「グーグルアース」やメールなどのサービスもあり、インターネットの隅々にまでブランドを広げている。グーグルに続いてランクインしたのは、マクロソフトとコカコーラだ。マイクロソフトのOS「Windows」は世界中のパソコンに組み込まれており、市場での揺るぎない地位を持っている。ブランド価値は762億ドルと評価された。コカコーラの商標とボトルのデザインはマーケティングの奇跡ともいえる効果を生み出しており、676億ドルのブランド価値でIBMを上回り、3位にランクインした。
アップルとボーダフォンはそれぞれ6位と9位となり、各自の競争相手であるIBMとチャイナモバイルを下回った。だが同紙は、「アップルのマッキントッシュはコンピューターの革命を引き起こした」としてアップルを評価。「iPhone」と「iPod」から利益を上げているアップルのブランド価値は631億ドルと評価された。世界最大の携帯キャリアの一つであるボーダフォンのブランド価値は537億ドルと算出された。
そのほか、ファストフードの世界的巨頭であるマクドナルドは5位(666億ドル)、金融危機で大きな打撃を受けたゼネラル・エレクトリックは8位(598億ドル)、世界的に有名なタバコブランドのマルボロは10位(495億ドル)にランクインした。
「人民網日本語版」2009年5月5日 |