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世界経済回復の5つの楽観的シグナル
発信時間: 2009-05-07 | チャイナネット

世界経済の後退の時期に、新型インフルエンザが発生し更なる混乱を招いている。ここ最近、人々は国際経済情勢に対しより楽観的になれなくなっている。しかしどうであれ、希望は存在し、情勢が困難で人々を不安にさせている状況でも、多くの喜ばしいシグナルは現れている。中米両国の4月の製造業購買担当者指数(PMI)は昨年9月以来の最高水準を更新し、米国などの株式市場は回復、銅材料の価格も上昇するなど、これらのシグナルは景気回復がまもなく始まることを示しているわけではないが、景気回復のシグナルを模索している人たちにとっては、やはり楽観的になってもいい理由となる。

楽観的シグナルその1---中国と米国のPMIが同時に上昇

先週末、中国と米国からうれしい知らせが届いた。中国と米国が発表した4月の製造業購買担当者指数(PMI)は、世界金融危機が発生した昨年9月以来の最高となった。

中国物流購買連合会が発表した中国の4月のPMIは53.5%で、5カ月続けて上昇している。これは、59.2%だった昨年4月から1年ぶりの最高水準更新となった。PMIの50%超えは経済が発展段階にあることを意味している。

中国は世界経済を救う過程で中心的役割を果たすと考える人がますます多くなっている。英『フィナンシャルタイムズ』は1日、トップニュースで「中国政府が昨年11月に行った大規模な経済刺激計画はすでに効果を現し始め、多くのエコノミストは中国経済の予測を上方修正している」と報じた。『フィナンシャルタイムズ』のアナリストは、中国政府の「保八(GDP8%成長の確保)」の目標達成は問題ないと見ている。

また同日、米『ウォール・ストリート・ジャーナル』も「中国政府が大規模な経済刺激計画を行ってから、米国のタイヤ企業からファーストフードまで、すべてが利益を得ている」と報じた。

米供給管理協会(ISM)は現地時間の1日、4月のPMIは40.1%となり、3月の36.3%より3.8ポイント上昇したと発表した。これは昨年9月以来の最高水準となり、ウォールストリートの専門家が予測した38.4%を上回った。これらの好材料を受け1日の米国株式市場は上昇し、ダウ平均は8212.41ポイントをつけ前営業日より44.29ポイント(0.54%)上昇した。ナスダック指数は1719.20ポイントをつけ、1.90ポイント(0.11%)上昇した。

2つの世界経済大国の、今後の経済情勢を予想する主要経済指標となるPMIの同時上昇により、国際社会の経済回復への期待は高まっている。

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