ホーム>>経済>>政策情報
虚偽広告禁止 「無抗乳」が売り場から撤去
発信時間: 2009-05-08 | チャイナネット

 衛生部など6部門はこのほど、「無抗乳(抗生物質の入っていない牛乳)」という言葉を製品の表示や宣伝に使うことを禁止する通知を出した。これを受け、小売り大手の「物美グループ」が展開する「物美スーパー」と「美廉美スーパー」は7日、売り場の全面的な検査を行い、「無抗」の表示のある液体乳や粉ミルクを陳列棚からすべて撤去した。ウォールマートなどのスーパーも同種の製品の注文をとりやめている。撤去期限は6月30日までとなる。専門家によると、「無抗乳」の問題は品質の問題ではなく、虚偽広告の問題であり、市場の消費や市場の供給に大きな影響が出る恐れはない。「北京商報」が伝えた。

 「無抗乳」は、「抗生物質を含まない原乳によって作られた乳製品」とされる。乳腺炎にかかりやすい乳牛は抗生物質の注射による治療をたびたび受ける。抗生物質を投与された乳牛が投与直後に生産した牛乳には抗生物質が残留することになる。抗生物質投与から3-5日で生産された牛乳は中国乳業界で「有抗乳」と呼ばれている。抗生物質の入った原乳の使用は国際的にはっきりと禁止されている。「無抗乳」というコンセプトは光明乳業が02年に打ち出したもので、同社製品のセールスポイントになっていた。だが業界の中には、「無抗乳」は企業の誇大広告にすぎないと考える人もいた。

 政府6部門が6日、乳製品メーカーや飲食企業に対し、「無抗乳」の取り扱いをやめるように求める通知を出した。この通知は、「無抗乳」という表現は「科学的でなく事実にも合わない」として、乳製品の表示や広告でこの言葉を使うことを禁じている。各管理部門による取り締まりは6月30日から始まることになる。

 「人民網日本語版」2009年5月8日

  関連記事
  同コラムの最新記事

· 虚偽広告禁止 「無抗乳」が売り場から撤去

· 国務院、中国伝統医薬の発展をサポート

· 財政部、企業再編の所得税に関する政策を明確に

· 証監会、資本市場の法整備に5方面で着手

· 中国の10大産業振興計画