金融危機の背景下で、国際資本の流動、海外投資及び買収、合併活動が急激に萎縮する中、中国の対外直接投資は大きな伸びを見せている。関係方面の予測では、今年の中国の対外直接投資額は1500億元となり、初めて対内投資額を上回る見通し。
中国産業海外発展計画協会の範春永常務副会長は6日の北京での記者会見で、中国経済の30年に及ぶ急速な発展で、中国企業は大量の資本を蓄積してきており、海外投資がより低コストでより高利益を獲得できるとなれば、これらの資本が海外流出することは自然なことだと述べた。
経済のグローバル化水準の上昇に伴い、中国はグローバル生産プロセスや世界生産ネットワークに幅広く参入するようになっている。供給チェーンと市場の安定を維持し、外的要因の不測の変化が経営活動全体に不確実性をもたらすことを回避するため、中国企業には海外に投資するという戦略的ニーズが生まれている。
同時に、世界金融危機の背景下で、現在多くの国が深刻な資金不足という苦境に立たされており、外国資本のニーズが生じ、またコストは低水準で、各国政府の外国資本への流入制限も緩和されている。これは、中国企業の海外投資や買収合併などにチャンスをもたらしている。
|