経済学者の樊綱氏はこのほど友邦華泰基金管理有限公司が主催した経済学専門家フォーラムに出席した際、「過去数年間にわたって形成された経済の過熱傾向により国内総生産(GDP)の急成長がもたらされた。経済がここ1ー2年で調整を終えると期待してはならない」と明確に指摘した。「中国証券報」が伝えた。
樊氏によると、中国経済の持続可能な成長はGDP成長率が8%を維持した状態であり、これまでの13%から8%に戻すこと、すなわち5ポイントの調整というのは大変な調整であって、2ー3年の時間が必要であり、1年では成し遂げられない。まして現在世界は経済危機を迎えており、こうした状況の下で、中国経済が低迷を脱し、正常な状態を基本的に回復するには2年から3年の時間がかかるとみるのが、最も妥当な予想だ。
樊氏の予測によると、2009年の中国経済成長率は7ー8%になる。今年の経済は主に政府投資と消費の牽引作用に支えられ、企業の経営状態や不動産投資は大幅に低迷する。来年には国内企業と不動産投資が回復し始める見込みだが、政府は引き続き財政面や通貨の面で一定の政策的支援を行う必要がある。
「人民網日本語版」2009年5月12日 |