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四川大地震で、中国空軍の輸送力不足が浮き彫り
発信時間: 2009-05-13 | チャイナネット

四川大地震で、中国空軍の輸送力不足が浮き彫りに

四川大地震の救助では、中国空軍のヘリコプターが大きな役割を果たした。陸路が途絶えた場所にもヘリコプターならば到達することができる。ヘリコプターによって通じた空中のライフラインは多くの人々を救った。だが一方、深刻な問題も明らかになった。中国空軍の空輸能力がまだ足りないということだ。メンテナンスを犠牲にした苛酷な運用の結果、救助活動中にヘリコプターが墜落するという不幸な事故も起こった。「重慶晩報」が伝えた。

空軍後方勤務部司令部の李強氏は、空軍による震災救助に参加し、これを指揮した。李氏によると、震災救助で明らかになった空軍の輸送能力不足に対する反省に基づき、現在、大型輸送機の研究開発が急ピッチで進められているという。

中国空軍の国産輸送機には、「運-5」「運-7」「運-8」「運-9」の4種類がある。このうち「運-5」は小型輸送機、「運-7」と「運-8」は中型輸送機で、「運-8」は空軍輸送機の主力となっている。現在開発中の「運-9」はエアバス「A400M」に似た中型輸送機だ。一方、大型輸送機は、ロシア製の「Il76」が20機あるだけで、国産機はまだない。四川大地震の輸送や救助で最も多く使われたのもロシア製のヘリコプター「Mi-171」だった。

「人民網日本語版」2009年5月13日

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