中国民用航空局の楊国慶局長は14日、2009年中国民用航空発展フォーラムに出席した際、「国は限りある資源を集中し、既存の政策や措置を利用して、今後3ー5年で公共航空輸送システムを構築する方針だ」と述べた。東部・中部・西部を広範囲にカバーし、幹線と支線とからなり、旅客輸送と貨物輸送をともに行い、国内線と国際線との輸送バランスが取れ、整った、高効率で、機敏なシステムをつくりあげるとしている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
楊局長によると、同局は今後、次の4つの措置を取って公共航空輸送システムの構築を進めていく。
(1)北京、上海、広州という「三大玄関」を複合的なターミナルとしてより強固に結びつける。3都市間は原則として30分に1便の定期便を運航する。拠点となる航空会社がターミナル建設プランをできるだけ早期に制定し、内容を充実させるよう指導する。国際路線の開通を支援し、中距離国際路線30本を開通させる。航空路線ネットワークを積極的に開拓し、国内便と国際便とがうまく接続した高レベルの運航態勢を構築する。各種手続きを簡略化し、乗り継ぎ関連サービスの質を高める。
(2)地域ターミナルの建設を加速する。地域バランスや他の輸送方式との連携を原則として踏まえつつ、雲南省昆明市など8都市に地域ターミナルを建設する。地域8ターミナルと三大玄関との間は、原則として1時間から1時間半に1便の定期便を運航する。乗り継ぐ乗客が20%を超えるという航空会社は、三大玄関への定期便を増発してよい。
(3)幹線ネットワークの建設を進める。江蘇省南京市や浙江省杭州市などの12空港と三大玄関との間をつなぐ幹線ネットワークでは、1時間半から2時間を一区切りとして定期便を運航する。年間利用者数がのべ1千5百万人に達する空港は、地域ターミナル空港の基準に照らして調整する。年間利用者数がのべ1千万人に達する空港は、幹線空港の基準に照らして調整する。ターミナルや幹線ネットワークに組み込まれない空港は、利用者数が100万人増えるたびに、定期便1便を増発することができる。すべての航空は乗り継ぎ利用者が20%を超えた段階で、定期便を適宜増発することができる。
(4)支線空港システムの発展を促進する。支線空港の建設プロジェクトを加速し、支線路線に補助金を割り当て、定期便の運航スケジュールで適宜配慮を与える。
「人民網日本語版」2009年5月15日