中国が世界第二位になる時
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スイスの景勝地、ダボスで開かれた2009年のダボス会議は、国際的な金融危機にどう対処するかについて討議が交わされ、閉会の昼食会は屋外で開かれた。
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昨年12月には、新日中友好21世紀委員会(日中両国の友好と発展を促進する目的で設立された政府に対する民間の諮問機関)が、最終報告書を発表しました。それによれば、「今後の日中関係の発展のための提言」として、5点が強調されています。その中でとくに目を引くのが「青少年の交流活動の継続」や「省エネ、環境保護の分野における協力強化」です。
青少年の交流は、「日中の世々代々の友好の基礎となる」ことが期待できます。また、21世紀の今日、鄧小平氏が訪日したとしたら、恐らく「日本の省エネ・環境技術を中国に持ち帰りたい」と言ったでしょう。経済規模で中国が世界第2位になったとき、省エネ・環境保護分野での両国のビジネス交流が大きく貢献しているのではないでしょうか。
いま、日中両国で構築しようとしている「戦略的互恵関係」とは、分かりやすくいえば、「持ちつ持たれつの関係」と言ってよいでしょう。この関係を維持・発展させる秘訣が、新日中友好21世紀委員会の最終報告書にも盛られていると言えるでしょう。
さて、世界第3位の経済規模を有するまでになった中国を世界はどう見ているのでしょうか。今年1月28日、毎年世界が注目するダボス会議が開幕しました。スイスの寒村ダボスに各国の政財界の指導者や企業経営者、文化人などが参加し、地球的規模の課題について意見を交わす場で、中国からは温家宝総理が出席し、講演しました。
世界経済が低迷する中、「危機を越え、再生の道を探る」をテーマにした今年のダボス会議での主役は、中国であったようです。会議の主催者は、「近年ダボス会議で『中国の要素』が顕著になってきた。今日の中国は世界経済秩序を回復する上で、極めて重要な役割をもっている」としています。
世界経済における中国のプレゼンスが高まる中、経済規模で一歩リードしている日本と中国が積極的に双方を意識し合い、もっと次元の高い「持ちつ持たれつの関係」を構築することで、「これにより世界は活気がみなぎり、これまでに益するところ大であった」としたいものです。
注1
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そのほかに、中国新聞ネット(09年1月10日)の「冷戦後の中日関係の衝突と融合、世界に融合することが唯一の解決策」や人民ネット(09年1月14日)の「唐朝訪日使節団の驚き」などがある。
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注2
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鄧小平氏訪日に関する詳細については、『人民中国』2008年11月号を参照。
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注3
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中国共産党の機関紙である人民日報社が配信する中国関連のネット情報。
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「人民中国インターンネット版」より2009年5月26日 |