北京CBD(中央ビジネス地区)の東部拡張プランがこのほど、北京市政府によって認可された。北京CBD管理委員会は25日、CBD核心エリアが東側に3平方キロにわたって拡張されることを公表した。国際金融やハイエンドビジネスなどの産業の発展や企業本部の誘致による経済発展を目指す。朝陽区は今後10年で70億元を投じ、CBD東部拡張エリアの市政インフラ建設を進める方針だ。北京の日刊紙「新京報」が伝えた。
北京CBD管理委員会の担当者によると、これまで10年間の発展によって、CBDの発展スペースはすでにほぼ飽和状態となっている。ハイエンド産業の集中的な発展を実現するためには、この地域のスペースのあり方を改善する必要があった。
CBD管理委員会は25日、東部拡張エリアの詳細な建設計画を初めて対外発表した。これによると、東部拡張エリアは、南側を東西に流れる通恵河と北側を東西に走る朝陽北路に挟まれた地域を東に進んで東四環路までと位置付けられ、その面積は3平方キロにおよぶ。完成後は、CBDの位置付けに即した産業の発展を維持し、国際金融やハイエンドビジネスなどの産業の発展や企業本部の誘致を目指す。CBDの産業機能への補完作用と発展スペースの保留を考慮し、東部拡張エリアの北側にあたる朝陽北路から農業展覧館南路までの3.97平方キロは計画制御区として保留される。
CBD東部拡張プロジェクトはすでに起動し、管理委員会は現在、該当エリアの現状調査を進めている。東部拡張エリアの位置付け はこれまでのCBDと同様となる。詳細な建設規模や開発の程度を関連部門はまだ明らかにしていないが、CBD管理委員会は、東部拡張エリアのビルの高さを制限することをはっきりと打ち出している。
「人民網日本語版」2009年5月26日 |