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現地調査:浙江省の中小企業、危機脱出への道
発信時間: 2009-05-27 | チャイナネット

 

 

  

 

「民間企業は野に咲く草のようで、非常に強靭な生命力だ。冬には枯れてしまうが春になるとすぐ芽を出して茂る」

 

労働力集約型の中小企業が金融危機でどう影響を受けているかを知るために、中国の民間企業が集まっている浙江省の温州と台州を取材した。上記の言葉は温州市の邵占維党委員会書記が以前に語ったものだ。市場の状況がどんなに悪くても、あきらめず知恵を絞って金融危機から脱出する道を探す経営者たちの姿を見て、書記の言葉をしみじみ感じることができた。「冬来たりなば春遠からじ」と言う言葉がある。これらの企業が春を迎えるための健闘にエールを送りたい。

 

温州服装協会の鄭晨愛会長

◆温州のアパレルメーカー、危機の中でチャンスを

 

浙江省温州市にあるアパレルメーカー奥奔妮は、紳士服を専門に製造する会社だ。そんな奥奔妮に5月11日、イタリアのアンコーナ県の商務部門の代表団が訪れた。

アンコーナ県には、ファッションや皮革製品でトップブランドを持つメーカーが多くある。そうしたアンコーナ県の代表団が今回わざわざ温州に視察に訪れたのは、デザインや縫製、販売などの面で温州のメーカーと協力するためだ。

奥奔妮の社長で温州服装協会の会長の鄭晨愛氏は、「これは金融危機がもたらした一つのチャンス。アンコーナ県にはファッションや皮革製品を製造する中小企業が多く、有名ブランドもかなり多い。しかし今は金融危機で不況に陥っている。そうでもなければこちらには目を向けてくれることはないだろう」と冗談交じりに話す…

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見本室の一角

 

◆逆風でも外需市場を拡大する製靴企業「金帝」

輸出向けの企業は金融危機で大きな損害を受けた。しかし温州の製靴企業「金帝」は、こうした逆風の中でも大きな成長を遂げている。昨年の輸出額は前年より14%増の6920万ドルに達し、浙江省の靴類輸出トップに輝いた。また注文が急増したため、今年に入ってからは生産ラインを3本から20本に増やし、従業員を5000人から7000人に増員。「金帝」の鄭士礼マネージャーはその成長の秘訣について次のように語る… 

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社長父子

 

 ◆日本企業との取引で技術を磨く「舜浦帽業」

陳君標総経理は品質管理や新製品の開発について、ある日本企業との協力をこう話す。「その企業の品質に対する要求は厳ししいことで知られている。彼らは中国の多くの帽子メーカーを見て回り、最終的にわが社に決めた。品質への要求があまりにも厳しいので、最初は私たちも取引をためらったが…」

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会社の一角

◆ライバルは日本、ミシンメーカー「傑克」の挑戦

「傑克」の最大のライバルが日本の大手ミシンメーカーだが、郭総経理は、中国市場での競争では「傑克」なりの長所があると話す。まずは価格や性能を比べると、「傑克」の品質は日本製品に99%近いが、価格は60%~70%ほど。またアパレルメーカーは大抵納期に追われているため、機械が故障するとすぐ修理が必要だ。その点、「傑克」は中国本土のメーカーとして、アフターサービスの面では非常に有利である…

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「チャイナネット」 2009年5月27日

 

 

 
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