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人民元自由交換の条件は整った 科学院専門家
発信時間: 2009-05-27 | チャイナネット

 

中国社会科学院金融研究所金融市場研究室の曹紅輝・主任は香港で25日、人民元の自由両替の条件がすでにほぼ整ったとの見解を示した。ただ完全な自由両替を実現するには、金融機構の管理水準を高めるなど、金融市場のさらなる改革を進める必要がある。「中国証券報」が伝えた。

曹主任によると、中国経済の総量と実力はすでに相当のレベルに達しており、金融改革も一定の進展を遂げ、外貨準備の規模も大きく、国際的信用も高い。人民元は、需給関係から考えれば、自由両替の一定の土台を持っている。ただ完全な自由両替を実現するには、金融開放と資本項目の完全開放によるリスクに対応するため、金融システムのさらなる改革を進め、金融危機の管理水準を高める必要がある。

曹主任によると、金融分野での中国の戦略を決めるにあたっては、人民元の国際化と地域化の戦略推進を堅持し、ドルへの依存を減らし、通貨ミスマッチによる苦境を回避する必要がある。人民元の国際化と地域化は市場発展の長期的傾向であり、資本項目の完全開放と一致した市場開放プロセスであり、短期的な政策による現象ではない。だがこの実現には、各種政策による支援と推進によって市場の土台を拡大し、政治・経済・社会の各方面の賛同と承認の程度を高める必要がある。

曹主任によると、人民元の地域化と国際化にあたっては、4つの段階を経ることが必要となる。

第一段階では、東アジア地域での観光・訪問・買い物で人民元を使うことを奨励し、人民元を使った預金やクレジットカード支払い、人民元の少額両替などの業務を展開する。

第二段階では、東アジア地域に人民元の互換体制とレート調整体制を構築し、国際通貨システムと国際金融監督システムの改革を進め、国際通貨システムの中で人民元が重要な位置を築けるようにする。

第三段階では、人民元の海外支払い情報システムと人民元の海外支払いシステムを構築し、対外貨物貿易で人民元による支払いと決算を行うことを奨励し、国際通貨の中での取引貨幣・決済貨幣として人民元が機能するようにする。

第四段階では、人民元建てによる地域的で開放的な債券市場を大きく発展させ、人民現による長期的な契約や人民元レート先物、人民元金利先物などの人民元建て資産の取引を展開し、人民元資産を準備貨幣の選択肢の一つとする。

「人民網日本語版」2009年5月26日

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