中国銀行監督管理委員会(銀監会)は1日、「銀監会2008年報」を発表した。これによると、銀行業金融機関の資産総額は2008年に初めて60兆元を突破し、年初比18.6%増の62兆4千億元に達した。この額は国内総生産の207.5%に相当する。
「年報」によると、商業銀行の平均資本充足率は昨年比3.7ポイント増の12%に達し、国際的な最低基準を越えた。基準に達した銀行は前年比43カ所増の204カ所で、基準に達した銀行の資産は商業銀行総資産の99.9%を占めた。ちなみに2003年には、基準に達した銀行は8カ所のみで、総資産に占める割合はわずか0.6%だった。
また、中国の銀行業は安定した良好な発展を見せている。不良債権額・不良債権率は共に下がりつつあり、2008年末時点で、5段階評価で「不良債権」に分類された債権の残高は5603億元と、年初比7082億元減少した。不良債権率は年初比3.7ポイント減の2.4%となった。
このほか、商業銀行の不良債権引当カバー率は年初比75.2ポイント増の116.4%に達した。収益能力もさらに高まり、税引き後利益は5834億元、総資本利益率は17.1%、総資産利益率は1.0%に達した。
「人民網日本語版」 2009年6月2日 |