マスター・カード国際組織は1日、最上級カードである「ワールドカード」を中国で発行することを宣言した。招商銀行、北京銀行、中信銀行の国内銀行3行と協力してワールドカードを発行し、ハイエンド顧客向けのサービスを提供する。国際金融報が伝えた。
中国のハイエンド顧客市場の発展が、最上級カードのニーズを押し上げた。この市場を固めるため、マスターカードと北京銀行は3月10日、国内初のワールドカード「北京銀行マスターカード・ワールドカード」を発行した。このカードは少数のハイエンド顧客のニーズを満足することを目的としており、利用限度額・現金引き出し限度額が高額に設定されているほか、旅行、社交、レジャー・娯楽など多方面において限定サービスが用意されている。
マスター・カードと中信銀行は3月18日、「中信ワールドカード」を発行。カードの素材にゴールドとダイヤモンドを使用した国内初のクレジットカードとなった。利用者は中信白金カードと同じサービスを受けられるほか、様々な旅行保険や、世界トップクラスの会員制クラブの入会資格など様々な特典を受けられる。
マスターカード国際組織の江威娜・副総裁(中国エリア総経理)は「研究によると、中国の富裕層による支出は2015年までに1662億ドルに達すると見られています。マスターカードと3銀行による中国でのワールドカード発行は、ハイエンド顧客のニーズに応えるための努力を体現したものです」と述べる。
「人民網日本語版」 2009年6月2日 |